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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
6.エスデスク王国
195/223

6-29


「おお!海だ!!」

「待って、お兄ちゃん!」

ジャックは、早速テンションMAXだ。

アリスとミーアも大はしゃぎで、海に向かって走り出した。

「ハルトもおいでよ!」

「おう!」


俺は、持って来た来た荷物や食材を、机の上に出して置くと、

後はマディやリルに任せて、みんなと海に飛び込む。

マディとリルは、荷物の確認してケニーさんにジュースを注いだりしている。

クシェル達は、体をほぐして柔軟運動をしている。


荷物の片づけを済ますと、マディとリルも海に入って来た。

ケニーさんは、ビーチチェアに座って、ジュースを飲みながらさっそく寛ぎモードだ。

俺はジャックと一緒に、波に転がされて、浜に打ち上げられて遊んでる。

ミーアとアリスは、水を掛け合って遊んでる。


みんなが水遊びに満足したので、ケニーさんも呼んで、

ビート板での泳ぎ方講習に入る。

ビート板は、人数分用意しているので、全員一斉に練習開始だ。

最初はビート板を胸に抱えて、バタ足で進む所からだ。


バタ足は、初めてでも難しくは無いが、ビート板に体を安定させるのは難しいみたい。

変な所に力が入って、苦労してるみたいだけど、みんな泳ぐ事が出来るようになった。

これは、午後から明日にかけて、筋肉痛だろうな・・・。


慣れて来たら、ビート板に乗せる体を少しずつ減らして行く。

顎だけ乗せるようにして、最終は、手に持つだけにする。

息継ぎは、教えてないので顔は上げっぱなしだけど、クシェルと、アリーヤ、ファギーは、

すぐに、手に持つだけでバタ足出来るようになった。


ビート板で、何となく泳げるようになったら、平泳ぎの足を教える。

目標は平泳ぎが出来るようになるまでだ。

クロールは、息継ぎが面倒なので教えない。

速度は要らないだろうしね。

平泳ぎの足の練習だけ、ビート板を使って後はビート版無しだ。


3時間ほどで、クシェル達冒険者組は、何となく平泳ぎっぽい事が出来るようになった。

マディとリルは、早めに上がってバーベキューの準備を始めてくれている。

ケニーさんは、ウィダス出身と言う事もあって、ビート板なしでも泳ぐ事が出来るのだが、

最初から、平泳ぎに挑戦して貰ってる。

ジャックと、アリスは、ビート板を使って、バタ足で進む事が出来るようになった。

バタ足で遅いが、泳ぐのが楽しいようで、平泳ぎに入らずに泳いで楽しんでる。


ミーアは、バタ足でもなかなかうまく行かないみたいで、

すぐに立ってしまうので、俺が付きっ切りで教えてる。

まだ筋肉の量が足りなくて、バタ足でほとんど進まないみたいだ。

こればかりは、訓練なんだろうな。

俺も、泳いでみて思ったが、筋肉量が少なくて、思うように進まない。

結構泳ぎは得意だったんだけどな。


ミーアが疲れてしまったので、ケニーさんと3人で、海から上がった。

ミーアはビーチチェアにもたれるとすぐに寝てしまったので、

俺とケニーさんは、リルに用意してもらった冷えたフルーツジュースを飲みながら、

みんなの泳ぎを見ている。


「久しぶりに、海に入りましたよ。

子供の頃に少し泳ぎの練習として入ってましたが、

やっぱり海で泳ぐと言うのはいいですね。」

「夏と言えば、海ですよ。涼めますし、楽しいですしね。」

「そうですね。景色も最高ですし、この飲み物も美味しいしね。」


俺達がしばらくくつろいでると、バーベキューの準備が出来たようだ。

リルがみんなを呼びに行き、みんな戻って来た。

思いのほか、みんな泳げるようになってるんじゃないだろうか。


今回のバーベキューは、海産物と肉の混成だ。

海産物は、サザエは直火に、塩とハーブで味付け。

アワビは、鉄板でバターと塩とハーブで焼いてステーキにしている。

伊勢海老は、スープに入れて伊勢海老スープだ。

ホイルで包んで、魚も野菜とバターと塩ハーブで焼いている。

肉っけは、シカ肉を中心に、露店商品だ。


後は、パンだ。

いくつかのスプレッドを用意して、それにつけてパンを食べる。

レバーペーストや、ハチミツ、バターなども用意している。


みんなで、バーベキューを楽しむ。

天気もいい中の、海辺でのバーベキューは本当に気持ちいいな。

岩場が丁度日陰になっているので、暑くも無いし。

食事がひと段落付いたら、食後にはデザートのアイスクリームも用意している。

後は、砕いた氷の上にフルーツを盛った物も用意している。


完全に太る系の食生活なんだけど、元々みんな生活の貧困さもあって、

すっごいガリガリだった。

今の生活になって、かなり肉付きもよくなり、ファギーとか

すっごい胸に育ってしまっている。

クシェルも、かなりスタイルいいし、マディもなかなかのスタイルだ。

リルやアリーヤは・・・まあ、きっと持って生まれた物なので・・・。


・・・近づいてきている人が居るな・・・3人か。

それほど近くって訳でも無いし、こっちに向かって来ている訳でもなさそうだ。

地元の平民かな。

海から少し離れた所には農村もあるし、畑もあるからその辺りの人かも知れないな。

こんな所まで、貴族や衛兵なんかが来る事は無いだろう。

まあ、旅人が海辺で食事をしてるだけなので、見られてもたいして興味は引かないだろう。


「ハルト!歌!歌やってくれ!」

「あ~!歌って~!」

ジャックと、ミーアからのリクエストだ。

ギターを取り出して、歌ってあげる。

出来るだけ陽気な、テンションの上がる曲を弾きながら歌ってあげる。

前にもやった曲の時には、みんなも一緒に歌ってくれる。

結構なリクエストに答えた。


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