表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
6.エスデスク王国
194/223

6-28


せっかく来たのに、町からの海の眺めが見れなかった。

じゃあ、どこか高台に登れば見えるんじゃないかと、平民街の少し外れにある、

高台にやってきた。

そこから海側の様子を伺う。

海岸には小さな港しか無く、漁を生業にしている人は少なそうだ。

海沿いの町ではある物の、漁を主産業にしている訳ではないって事だ。

本当に観光地というか、保養所と言うか、別荘地と言かって感じか。


狭い平民街を一通り見た事で、俺達は拠点に戻り、家に帰って来た。

「明日の、お昼ご飯をバーベキューにしよう。マディ準備お願いね。」

「はい。腕によりをかけて頑張ります。」

「あんな綺麗な所でバーベキューは楽しみだね~、」


アリスとジャックとミーアは解体の仕事をそっちのけで、

マディの手伝いを始めてしまってる。

まあ、明日が楽しみなのはみんな同じなので、

楽しくお手伝いならそれはそれでいいだろう。


俺は、魔道具作りを行う。

まだ魔道具は、調湿冷房機しか作ってない。

今日1日で作れるもので、必要な物と言えば・・・換気扇だな。

調湿冷房機でも、作ってるので作り方は分かるから、そんなに時間はかからないけど、

結構いろんな場所に設置したいから数がいる。


調湿冷房機で作った、空気を送る機械は、羽を使っていない。

どっちにしようか迷ったのだが、羽無しで魔法陣で風を起こしている。

羽があった場合、羽を回すって魔法陣で動作させるので、魔力は少なくて済むのだが、

羽を回すと埃が付いて、結構汚れる。

そう考えると、掃除の手間を省くために、多少魔力を使っても羽無しにした。


夕飯を挟んで、各所に設置をしていく。

これを、浄化槽、浴室、脱衣所、洗い場、トイレ、キッチンなどに、設置していく。

ほぼ屋根裏なんだけど、浄化槽は地下深くに設置しないとだめだった。

中にはスライムが居るので、ほぼ臭いとかは無いんだけどね。


換気扇は常に動いているので、少しうるさいが、寝室には付けてないので大丈夫だろう。

ただ、家を密封して作り過ぎたせいで、いろんな場所で空気が鳴りだしてしまった。

なので扉に隙間を作ったり、窓を日本のサッシのようにして、空気が通るようにしたり、

作った隙間から虫が入らないように、部分的に網戸を作ったりと調整していった。


換気扇を作った事で、キッチンの熱もマシになるだろうし、

かまどやパン窯の煙戻りも減るし、トイレの臭いも、

浴室などの湿気もずいぶんましになるだろう。


あと、解体場ににも設置しておいた。

どうしても、血の臭いが籠るので少しでもマシになればと思う。

まあ扉開けっ放しで網戸にしてるので、どれほど効果が出るのかは分からないけど、

冬場にはそれなりに役に立つだろう。


翌朝、速めに準備の為に俺だけ先行して、ブルーノの海に来た。

亜空間も近いので、家から荷物を運んで用意をする。


バーベキューコンロは、少し大き目に改造して、設置して行く。

食材を置くための、テーブルや、食事をする為のテーブルを作り、椅子も人数分出しておく。

食器なども、人数分用意しておく。

汚れた食器を入れておくための、タライに海水から抽出した水を張っておく。

予備の水も欲しいので、岩場の陰に、30リットル程度溜めれる貯水タンクを作っておき、

水を満タンにしておく。


ビーチチェアも人数分作った。テーブル付きのビーチチェアだ。

さらに、ビーチチェアにパラソルも付けてみた。


浮き輪も作ってみたかったんだけど、中に空気を溜めておくのが難しいので、

木でビート版みたいなのは作ってみた。

これで、少し泳ぎを教えてみよう。

みんな、海に遊びに来ても、足元までしか水に浸からないので、

もったいない気がしてたんだよね。

念の為サーチしてみたけど、海の中に危険な魚なんかはいなさそうだ。


あとは、大き目の段ボールくらいの箱を2つ作ってみた。

出来るだけ密封出来るようにして、中に魔法陣を書いた魔核を発動させて入れる。

片方には、冷蔵の魔法陣だ。

そして、もう片方は冷凍の魔法陣だ。


冷凍の魔法陣を入れた方には、海の水を凍らせた氷を入れる。

形は、キューブ型だ。


冷蔵庫の方には、カラスビンに入れたフルーツジュースを数種類入れる。

さらに、ガラスのグラスを入れておく。


最近は、暇を見てガラス製のビンや、グラスなんかも作ってみてる。

なぜか日本で使ってた物よりも、割れやすい気がするので、厚めにしか作れないので、

いろいろ検討してるんだけどね。


少ししたら、ケニーさんと一緒にみんなも来た。

俺と、ジャックと、ケニーさんは、長めの短パン型の水着だ。

リルに作って貰った。

女性陣には、布を体にフィットした形に作った水着を着て貰っている。

リルと相談して、上下に分かれた形の物を作った。

上は、Tシャツの短い感じにして、縛ってずれない様になっている。

下は短めの短パン型だ。

リルは染めたがったが、海水で色落ちしそうだったので染は無しだ。


こっちの世界の価値観で言うと、布の少ない服ほど、貧乏との認識なので、

浮浪児よりも、安い服と言う価値観のようだ。

セクシーな感じで良いと思うんだけどな・・・。


作って貰ったリルも、そう言う価値観だったんだが、水の中に入る時には、

布が少ない方が、動きやすいと言う話で納得してもらった。

今回は、泳ぎ方の練習もしてもらうしね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ