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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
6.エスデスク王国
193/223

6-27


「では、ご案内しますね。」

担当の人に案内されて、拠点になる家まで案内して貰う。

家は、高いだけでいつもの平民の家だ。


家を確認したので、俺だけ残り、クシェルとファギーは、支払いをしに、

もう一度商業ギルドに向かう。

その間に、俺は中の改築だけしてしまう。

いつものように、頑強にして、家への出入りが出来るようにしておく。


クシェル達が戻って来たので家に戻ろう。

家に戻ったら、お昼ご飯まで少し時間があるので、ブルーノの町の外にある亜空間から、

バーベキューに適した場所を探しに行く。


町中や、町近所の港ではあまり目立つ事出来ないので、

バーベキューは少し離れた所の海岸で行う事になる。

でも、町の景色も綺麗なので、出来れば町が見える所がいいな。

じゃないと、わざわざブルーノの町に来た意味がない。


上空に上がり透明化して、海岸沿いを下見していく。

「海岸も綺麗だな~。天然の観光地だなこれは・・・。」

長々と白い砂浜が続き、その後ろには緑の木々が生えている。

町も石畳の道に、白い石で出来た建物が、太陽の明かりで真っ白に光っている。

夏の海の景色だなぁ~。


海岸線には、大きな岩場も何か所かあり、日陰も出来ているので、

バーベキューに最適な所も多い。

岩場のおかげで、浜辺は仕切られていて、

プライベートビーチのようになっている所もある。


ただ、完全に陰になってしまうと、町が見えないので、少し町には近いけど、

岩が大きすぎず、でも日陰もあるし、ここに人が居ても町からは見えない、

感じの良さそうな所を見つけた。


場所を確認したら、地面の硬そうな所まで行って、そこの地下に亜空間を作る。

何か所も要らないので、さっき出てきた亜空間は消しておいた。


家に戻ると、丁度お昼ご飯が出来てたので、お昼を食べながら報告会だ。

ブルーノの町に拠点が出来た事と、バーベキューの開催場所が決定したことを伝えて、

明日、天気が良ければお昼ご飯にバーベキューに決定だ。


「すっごい綺麗な町だったけど、露店もお店も無かったので、

特産品的な物はなさそうですね。」

「たしかにそうね。」

「でも、町を散策するだけでも、楽しそうだな。

お昼ご飯終わったら、ジャック達も一緒に散策に行こう。」

「おう!観光だぜ!」

「うん!綺麗な町見に行きたい!」

「ハルトと一緒に、お出かけ!」

ジャックも、ミーアも大はしゃぎだ。

アリスも喜んでるようだ。


お昼ご飯が終わったら、みんなで拠点から出て町の散策しに行く。

この町の平民街は狭いので、行ける所はずいぶん少ない。

拠点は東門に近い場所だったので、そこから西に向かって通りを歩いて行く。

メンバーは、俺とアリス、ジャック、ミーア、マディとリル、クシェル、ファギーだ。

8人で、綺麗な街並みを歩いて行く。

アリスや、ジャック、ミーアは、綺麗な町を駆け回り、

多分ずいぶん目立つ一行になっている。

けど衛兵とかも、ちらっとは見るが、別段咎める事もない。

みんなの服装は平民用の服と、俺と中に鎧を着こんでいる人はローブだ。

ローブでも、フードは外して顔を出しているので、怪しさはないはず。


町を歩いていると、徐々に海岸が見えてきた。

海岸沿いには、木を植えているようで、防風林のようになっているようだ。

その手前には、ベンチがいくつも並んでいて、木陰になっており気持ちよさそうだ。


「ふぁ~。いいですね!真っ白な町の奥に海の青、天気も良くって、みんなと一緒!」

「うん!幸せですね。」

リルとマディだ。

「あの木陰で、少し景色を見ましょうか。」

「いいわね。」

クシェルの提案で、海岸のベンチの方に向かう。


「あ・・・。」

近づいて行くと、先客がいるようだ。

服装を見ると、貴族が寛いでいた。


貴族は、供を連れて海岸のベンチに座って海の景色を見ているようで、

こちらには気が付いていない。

気温も随分高いので、軽装ではあるのだが、色のついたカーデガンのような物を、

贅沢に羽織っている。

服から出ている体は、筋肉質でかなり鍛えられてそうだ。


貴族も、ここまで出てくるんだ・・・。

ここは、貴族街側ではなく平民街側なのに・・・。

目立って、変に絡まれるのも嫌だな・・・早々に退散しよう。

「貴族だ・・・。戻ろうか。」

「うん。」

「はい。」

俺達は、貴族には見つかる事なく、無事退散できた。


他の町では、貴族街と平民街とは、高い塀が出来ていて門にも門番が居て、

平民が入れるようにはなっていないのだが、この町では塀はあるものの、

低く入ろうと思えば乗り越えれる。


それに、各所に出入りが出来るように通路もあるようで、

貴族と、平民の境界線と言う程度の意味合いになってそうだ。

だからなのか、さっきのように貴族も平民街に出て来て、寛いでたりするんだろう。

護衛は連れて出ているので、無警戒と言う訳でも無いようだが・・・。


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