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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
154/223

40.ケニーさん家の改造


「明日出発って事は、3日後くらいに戦闘で、

1泊して7日後くらいに帰って来る感じですか。」

「そうだろうな。戦闘が1日で終わるかは分からないがな。」

「その頃には、俺はアイカを出ていると思いますので、

結果はブラントさん経由でクシェルに教えておいてください。

あと、俺が町を出た後の連絡はブラントさん経由のクシェル達もしくは、

ケニー商会のケニーへ言伝してください。」

「分かった・・・。そこへのお前とのつながりは出ないように取り計らっておく。

「よろしくお願いしますね。

あっと、あと露店の場所についての権利は、

ケニー商会が持っている事にしておいてください。」

「・・・分かった、変更しておこう。配布した経緯についても、消しておく事にするよ。」

「お手数かけますが、よろしくです。」


次は、ケニー商会だ。

ケニー商会の奥の部屋に開けていた亜空間は、昨日使った後閉じてしまっていたので、

また直接訪問してから、亜空間の入り口を奥に作り、倉庫に戻ってから再度訪問し直す。

「面倒ですね・・・。」

「レスリーの間者は、まだ居そうですね。諦めるまでの辛抱ですか・・・。」

サーチしたら、やっぱり6人ほど怪しい奴らがいる。

「減ってないですね・・・。まだ連絡行ってないのかな?」

「明日、騎士団が出るそうで貴族達も忙しくしているようですから、

連絡が滞っているのでしょう。」

「なるほど・・・。でも、面倒ですし今後の事も考えて、

本格的にケニーさんの家に作っちゃっていいですか?」

「亜空間ですか?別にかまいませんか・・・。」


ケニー商会は、通りに面した所は店舗になっているが、後ろにもう一つ家がつながっており、

これが、ケニーさんの住居になっている。

ケニーさんは独り者という事もあり、商人にしては小さめの家に住んでいる。

元々マディが住んでいた家のように2部屋に庭が付いているだけの家だ。

トイレや、炊事場などの水回りは庭にあり、

井戸までは毎日水を汲みにいかないといけない生活をしている。


「ついでに、ケニーさんの家を使いやすく改造しちゃってもいいですか?」

「え!ハルトさんの家のようにですか?」

「ええ。どうせいろいろいじるので、ついでにケニーさんにも快適生活をです。」

「それはうれしいですね。特にあのトイレがあるとうれしいですね。」

「慣れると快適ですよね。じゃあ、改造してきますね。

終わったら呼ぶので、要望があったら言ってください。」

「はい。ありがとうございます。」


ケニーさんの家に入り、部屋を確認していく。

本当に、マディの家と同じ間取りだな。

これが町での標準的な間取りなんだろうな。

マディの家とは違い、ケニーさんの持ち物はそれなりの価値のある物が多い。

食器も、木で出来た物よりも陶器で出来た物が多いし、

服も綿の物だし、数も結構な数もっている。

靴も数種類持っているようだ。

ケニーさんは、結構衣装持ちだったんだね。


2部屋あるが、寝室にはチェストと棚、もう一つの裏口側の部屋では、

こちらで食事を取っているのが、テーブルに椅子と食器棚などがおいてある。

プランターのように壺に土を入れて植物を育てている。

こういった趣味は、他の家では見た事無いな。

室内に置いているって事は、観賞用なんだろうな。

棚には、木の板が大量に入れられていて、きちんと整理されている。

これが帳簿なのかな?ケニーさんの性格が出てて、几帳面な感じの部屋だ。


2階を作れるような高さはないので、地下部屋を作る方向で考えてみよう。

上はダミーで地下をメインにする感がいいかな。

でも、地下は日が入らないので、どうしてもオイルランプ生活になる。

と言っても、ケニーさんは日が昇っている時間は店にいるか・・・。

1階はそれほどいじらずに、地下にもう一つ家を作る的な考えで作っていく。

1階には、トイレを家の中に増設するだけに留めておく。


1階から地下に入るには、1階裏口の隣を小さく仕切って、階段だけの部屋を作り、

そこに扉を設ける。

カギがかけれればいいんだけど、扉に付けるカギの仕組みが分からないので無しだ。

今度、カギの仕組みを考えてみよう。


地下には、いつものようにリビング・寝室・キッチン・浴室・トイレと一通りを作る。

井戸も、キッチンや浴室にに作っておく。

さらに、執務を行う為の部屋を追加で作成する。

執務を行う場所には、木の棚を大量に備え付けて、1階にあった木の板を並べておく。

ベッドと葦束を用意して一応使えるようにはしたが、普段は1階を使うだろう。

リビングの隅に、亜空間の入り口を作り、ここから家に行き来出来るようにしておく。

この亜空間の入り口は、人を限定して、ケニーさんを含めた俺の仲間だけにする。


「後は、ケニーさんに見てもらおうかな。」

俺は、店舗側に行ってケニーさんを呼んでくる。

「1階はほどんど変えてませんが、地下部屋を作りました。」

「なるほど。地下に追加で部屋を作ったんですね。」


ケニーさんは、地下部屋を見て回り、

「素晴らしいですね。井戸がここにあるのは非常に助かります。

それに寝室とトイレが1階と地下のそれぞれにあるのは助かります。」

「リビングにそのまま、亜空間の入り口を用意したので、

ケニーさんも家に自由に遊びに来てください。」

「それは良いですね。マディさんの料理がまた食べられるのはうれしいです。」

「そうですね。今後、ご飯は家で食べませんか?」

「いいんですか?おじゃまでは?」

「いえ。にぎやかになっていいです。それにいろいろ情報の共有や、

打ち合わせが出来ますしね。」

「是非。お願いします。

あっとそうだ。今、上に明日から雇う人達が来ています。

住み込みが2人と、護衛が1人それに売り子が2人です。」


「なかなか一気に来ましたね。マディには夕食後に、加工工場に行くように話しておきます。

後、人数増えたのなら、明日から2店舗出してみましょう。」


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