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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
152/223

38.獣人村(1)


俺の方は、今日は露店には行かず獣人村の続きを作っていく。

昼には一旦戻って来て、獣人達の様子や、露店の様子を見に行く予定だ。

亜空間から移動して、獣人村予定地に移動したら、今日は家を中心に作って行こう。


まず、敷地の中心地に2階建ての大き目の家を建てる。

この家の用途は、集会場って感じかな。

1階には、集会場を中心にキッチン、トイレ、洗い場と風呂も作っておく。

2階には小さな会議室をいくつかと、トイレを作る。

この2階の一番奥の部屋を、俺専用の部屋として、その部屋の一番奥の壁を、

2重壁にして亜空間への出入り口を開けておく。


家の前には、催し物なんかが出来るように、広めの空き地を作っておく。

地面は雑草生えないように固めてしまい、水捌けが悪くなるので側溝も作っておく。


この家の裏手に、大きな倉庫を作り、ここに生産した物の保管が行えるようにしておく。

この倉庫には、地下室も作っておき、気温変化にあまり左右されない倉庫として使って貰う。

収穫した物を運ぶための、木の箱を大量に作成して積み重ねられるようにする。

手持ちに荷車などがいくつかあったので出しておく。


この倉庫と別にもう一つ、小さめの倉庫を作り、

こちらは共用で使う用具などを保管する場所として使う。

倉庫の中には、畑作業を行う為の道具を作っておいておく。

鍬や鎌などは、吊り下げて収納できるようにして、

風通しを良くして錆び難くなるように工夫する。


住むための家だが、とりあえずモデルハウス的に1軒だけ作って、中を見て貰おう。

広めの平屋で、リビング、キッチン、トイレ、寝室、水浴び場、洗い場などを備えた、

2LDK程度の家を等間隔で作っていく。

小さめだが、庭も付けておく。


庭と別に、家の周りを囲む形で、6つほどずつの10m×10m程度の畑も作っておく。

畑は土を耕して、雑草をなどを細かく切って混ぜ込んだだけの簡単な物だが、

魔法でやっているので、かなり深くまで耕す事が出来る。

元々雑草だらけの場所だったので、それなりに栄養はあるんだろうけど、

水捌けや肥料、土づくりなんかは今後の課題だろうな。


畑の近所には、井戸を掘り水を撒けるようにしておく。

この敷地の近所に川は無かったので、引いて来る事が出来ない。

元々、雑草だらけの場所なので、作物が育たないって事は無いのだろうけど、

雨が降らず水が無い時に困るだろうから井戸を掘ってみた。


備品も一通り住めるくらいまでは揃えておく。

キッチン用品、掃除用具や、お風呂用品、ベッドや葦束、シーツや服などを置いて行く。

一人用の用具しか置いていないが、家族や夫婦で住む家もあるだろうから、

その辺りは確認して、場合に寄っては部屋数を増やすのも検討しよう。


一通り出来上がったので、

「とりあえず、あとは見て貰ってからかな。」

集会場の隅に亜空間の入り口を出しておき、獣人達の所に向かう。


俺が、獣人の居る地下部屋に入ると獣人達は、各々自由にくつろいでいたようだ。

村長と数人は、会議をしていたようで、真剣に何かを話しあっていた。

「村長。」

「はい。」

「そういえば、名乗ってなかったですね。俺はハルトと言います。」

「はい。ハルト様。」


「外で生活出来る場所を確保しました。まだ、家なんかは揃ってないですが、

様子を見に行って貰って、意見なんかあったら聞かせてほしいんですがいいですか?」

「・・・外でですか?それはもしかして危険な場所という事ですか?」

「獣対策に、かなり高い塀で囲っていますし、

人間が来ないような場所に作りましたので大丈夫です。」

「そんな場所があるのですか?

分かりました。様子を見に行かせていただきます。」


俺は、亜空間に案内して村長と付き添いの2人と一緒に、獣人村予定地まで移動する。

「この建物は、集会場として使えるように作りました。

外には、それぞれが住めるように家と畑を作って行こうと思ってます。

この亜空間はつなげておきますので、徐々にこっちに生活を移して行ってください。」

「・・・はあ。」

村長は話が理解出来てなくて、返事だけしてるって感じだ。


付き添いの2人は建物の外に出て様子を伺っている。

「村長!外です。」

「家や畑もあります!」


村長も外の景色を見て、

「あの・・・。これは、どなたかが住んでいた場所なのでしょうか?」

「いや。誰も住んでいないです。俺が魔法で作ったばかりの場所なんで・・・。」

「魔法で作った・・・ですか?」

「ああ。なのでここにある物は自由に使って貰っていい。

ただ、今いる建物の2階一番奥の部屋だけは俺の専用部屋にしておいてください。」

「はい。」


「とりあえず、家を1軒しか建ててないのですが、家はいくつ必要なんでしょう?」

「この建物だけでも十分ですが・・・。

成人している男が10人ですので、10軒あれば十分です。」


あれ?女の人の数の方が多かった気がしたんだけど・・・。

男10人、女15人、子供3人で28人だったよな・・・。

あ・・そうか!

「一夫多妻制なんですか?」

「いえ・・・。我々の風習では、男達は成人すると家を持ち、そこで暮らします。

女達と子供は一か所にまとまって暮らしています。」


なるほど・・・。確かアフリカとかの部族とかって、

そんな暮らしをしてるってテレビで見たことあったな。

こっちの町の人達は、裕福な人は一夫多妻で、平民は嫁は1人みたいな感じなので、

ずいぶん違う生活形態だな。


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