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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
144/223

30.ブラントさんとの訓練


「装備の納品とで、大銅-2まで一気にあがっちゃいました!」

アリーヤもはしゃいでいる感じだな。

「そうなんだ!じゃあ、今後も納品続けて銀まで上がっちゃおうか。」

「銀ですか!」

「うん。実力もブラントさんに上げて貰って、

名実ともに銀ランクまで上がってほしいと思ってるんので、頑張ってね。」

「は、はい!」


「じゃあ、ブラントさんお願いしますね。」

「お前らが、俺の訓練を受けるのか。

じゃあ練習用の武器を選んだらかかって来い。」


「あ。練習用の武器は俺が作りますね。」

俺は、3人の現在の武器と同じ形の物を木で作って渡す。

「!!。ハルト・・・お前、そんな事も出来るのか・・・。」

「はい。ブラントさんの練習用の剣も作りましょうか?

武器見せてください。」

「あ・・ああ。」

ブラントンさんの武器は、両手持ちの剣だ。

同じ大きさで、同じ形の物を木で作りブラントさんに渡す。

「おお!同じ形だな。これは使いやすそうだ。」

ブラントさんは、木の剣を眺めて、何回か振って確かめている。


「じゃあ、始めるぞ!3人同時にかかって来い!」

「はい!お願いします。」

クシェル達は、兜を装備してブラントさんに切りかかる。


あの防具を装備をしていれば、いくら殴られても痛くない。

という事は、いくらでも訓練が続けれるって事だから、かなり上達するはずだ。

彼女たちは向かって行く度に、ブラントさんに殴られ倒されるが、

まったく効いておらず、すぐに立ち上がってブラントさんに向かう。


最初の内は、ブラントさんも手加減して戦っていたようだが、

どんなに殴られても向かって来る3人を見て、

効いてないと悟ったのか結構本気で戦っているようだ。


クシェルは、思いのほかブラントさんの剣をいなして受け流しているようだ。

ブラントさんの方も、手こずっているようでクシェルに注力している。

ただ、完全に防げている訳でもないようで、何回もいろいろ殴られ飛ばされしているようだ。


ファギーは、クシェルと連携しながら、棒で攻撃しているが難なくかわされている。

それに、かなりあちこち殴られているようだ。

だが、クシェルやアリーヤの攻撃を隠すように動いていて、

ブラントさんもクシェルに注力しきれないのは、彼女のおかけでもある。


アリーヤは、ファギーやクシェルの攻撃の対応で、

隙が出来た所をうまく付いて攻撃しているが、かすりはしても有効打はないようだ。

それに、たまに大きいのを貰って飛ばされている。


結構な時間、この攻防が続いている。

飛ばされては、向かって行く。

痛みが無いので、恐怖も覚えない。

戦いを怖がってた3人には丁度良かったのかもしれないな。


それでも、さすがに体力切れのようだな。

3人の動きが、ずいぶんと重くなってる。

ブラントさんはまだ余裕があるようだ。


・・・あ。。アリーヤが倒れた。

起き上がれそうにないな・・・。


後は、崩れるのは早かった。

次はクシェルが、動けなくなり剣で体を支えてる。

ファギーは1人では、もう相手にならない・・・。


「よし!これまでだ!しばらく休んでよし!」

ブラントさんは、3人に声をかけると俺の方に向かってきた。


「ハルト!なんだあれは!」

「最新式の防具です。」

「まったく効かないどころか、怯みもしないって・・・。

バランスを崩すか、弾き飛ばさないと攻撃を止めれないなんて・・・。」

「あれで、本人にはケガどころか、痛みも無かったはずですよ。」

「ん!そうなのか?」


唯一、立ってるファギーが返事をする。

「はい。痛みはありませんでした。」

「なんて物作るんだ・・・。」


「まあ、それでも打倒ブラントは、果たせなかったみたいですけどね。」

「防具だけで、大銅に俺がやられる訳ないだろ!とはいえ、結構貰っちまったな。

クシェルと言ったな、お前の片手剣の扱いは綺麗だ。

なかなか洗練されている。

だが、実践の経験が少なすぎる。

無駄を省くのは良いが、素直過ぎるって感じだな。

誰かに師事して、しっかりと剣の扱いを習っていたってところか。」

クシェルは、剣を支えに肩で息をしながら、

「はい。父に叩き込まれました。」

「なるほど。よい剣士だったんだろうな。」

「はい。」

「あとは、実践を積んで行くのが一番だろうな。」


ブラントさんは、アリーヤの方を見て、

「アリーヤは、その武器にまだ慣れてないようだが、

それでも手数が多いのでかなりウザかった。

それに・・・たまに感覚を外す技を使ってるのか、瞬間的に見失う事があったんだが、

あれは何の技だ?」

「・・・狩りの時のように気配を消すようにしてました。」

「多人数で戦う時には良い戦法だ。俺相手じゃなかったら、

それなりに当てれてたかもしれないな。」

「はい。」

「その技を磨くのと、武器にもっと慣れる事だな。

かなりトリッキーな動きだが、速さだけなら俺に匹敵するほどだから、

そこを伸ばすのがいいだろうな。」


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