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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
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24.新しい防具(2)


忍者装備っていえば・・・鎖帷子か!

カブトムシの甲羅を、鎖状にしながら圧縮していき、

肘上くらいの5分袖のTシャツって感じにする。

下半身もひざ下くらいまでの鎖帷子を作る。

腕部分と、靴と脹脛部分は、クシェル達と同じく鎧を付ける。

このあたりは、相手の剣を受け流したり、蹴りの当たる部分だったりなので、

守りを固くしておく必要があるからだ。

結局全体的に、鎧よりも使っている甲羅の量は少ないので、

クシェル達の1/3くらいの重さになった。


鎖帷子を直接着るのは、衝撃が吸収できないし、中が丸見えなので・・・インナーは必要だ。

そうだ、革をウレタンのようにして、

全身タイツ・・・いや、ウェットスーツのようなインナーを作る。

胸と下腹部以外の部分はすべてメッシュ地にして、通気性を良くしておく。

これの上から、鎖帷子を着れば、衝撃にも刃にも対応できそうだ。

アリーヤに着て貰い、フィットするように調整する。


「こんな感じでどうだろ?」

「動きやすいです!軽いし!・・・でも、暑いですね。」

「そこは仕方ないかも・・・。」


これで、とりあえず装備類は一通り終わったかな。

これで、自信にはならなくても、これから一歩進む為の、一助になればいいかな・・・。


あ!忘れてた・・・兜作ってない。

頭守らないといけないよね。

でも、兜って視界を遮るんで難しいな。。

透明な素材って、なんか無かったかな・・・トンボの翅が透明だけど、柔らかいしな。

防具にならなければ、透明でも意味ない。

他にも翅はいくつかあるので、それをなんとか圧縮とかで使えるようにならないかな。

バイクのヘルメットみたいなの考えてたんだけど・・・。


剣道の頭防具っていうのもありか・・・。

これなら、顔部分は鉄製で、周りはカブトムシって感じかな。

この構想なら簡単に作れそうだ。

アリーヤのは、鎖帷子とウェットスーツのセットで、

フードと顔の下半分を隠すマスクを作る。


これも、3人に被って貰って感想を聞くと、

「変わった兜ですね・・・。視界は悪くないですね。少し慣れが必要ですが・・・。」

「あたしのは、さらに暑くなりそうだね・・・。」

「まあ、これでかなりの部分が守られるからね。それでちょっといろいろ試してみて。」

「はい。ありがとうございます。」

すぐに、3人は庭の訓練場に向かうと訓練を始める。

3つの黒い影が、それぞれに動きを確認するように、じゃれてる感じだな。


もうそろそろ、俺は今晩の準備を始めようか。

「リル、魔法の回復薬が大量に必要かもしれない。50本くらい作れるかな?」

「50本ですか!多いですね・・・。夕飯くらいまでには出来上がりますが・・・。」

「お願い。けが人を大量治療しないといけないかもしれなので、念の為持っておきたいんだ。」

奴隷の人達が、無傷の状態なのかどうか不明なので、事前に用意しておきたい。

余っても、俺の亜空間の中なので賞味期限も関係ないしね。


「はい。わかりました。」

リルは、すぐに加工工場に移動して、魔法の回復薬の作成に入ってくれた。


あと、奴隷を囲う場所としては・・・・一番使わなさそうなさそうな場所がいいな。

ウィダスの2番目の宿場近所に作った亜空間が今後は使わなさそうだな。

東の盗賊のアジト下も使わないかもだけど、あれが俺の最東端だしな。


ウィダスの2番目の宿場近所に、地下部屋を作ってしまうとして・・・。

どれくらいの人数なのか確認して、どれくらいの広さの部屋を作るのか決めておきたい。

それに、襲撃の場所確認も併せて行っておこう。


俺はアイカの町に行き、ケニーさんに教えて貰った通りに、西区域の南側寄りにある、

レスリーの奴隷商店まで移動する。

俺は通りの端に寄って、目立たないようにレスリーの店舗を観察する。


奴隷商店は、それほど大きい建物ではないが、

戸口は広く開かれていて中を覗けるようになっている。

店舗の後ろには、併設された倉庫があり、奴隷達はそっちにいるようだ。

店員は、店舗に3人いるようだ。

通りから見る限り、商品を置いてない感じの事務所って感じの店だな。

なんだか、小さめの不動産屋って感じの雰囲気かな。

商談だけのスペースが店舗内にあって、奴隷は奥に見せに行くか、

連れてくるかするんだろうな。


護衛のような人員は、店舗の外に2人が武装して立っている。

「こんな店にもやっぱり護衛は置くんだな・・・。

そっか奴隷は高いから現金もそれなりにあるはずだからか・・・。」


倉庫の方をサーチすると30人ほど人がいる。

それに、獣が1匹いるみたいだな・・・なんでこんな所に?。

獣も売ってるのかな?

しかも、生きたままこんな所にいるなんて・・・。

町中に生きてる獣とか連れ込んでもいいのかな?

狼か・・・狼って事は、新鮮な肉の為って訳でもないし・・・なんだろ?


動いているのは、きっと巡回で回っている警備か。

2人が巡回っぽいから、奴隷の人数は28人・・・結構多い。


かなり広めに地下部屋作らないとだな。

あとは、獣人達が素直に従ってくれるかどうかも不安要素の1つだ。

助けるって言っても、地下部屋に移動するだけなので、状況はそれほど変わらない。

話をして、分かって貰えればいいが、

分かって貰えなかったら、早めに対処しないといけないな。


下手をすると、俺が人間だと分かった瞬間に襲ってくるなんて事も、

あり得るかも知れないしな・・・。

首輪外さずに助けるか・・・いや、首輪外さなかったら、

首輪が締まってすぐに死んでしまうか・・・そういう訳にもいかないな。


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