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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
137/223

23.新しい防具(1)


こっちで一般的なのは、胸当てと背中当てが別れた形で、それぞれを革紐でつなげて着る。

でも、これだと刃は通らないんだけど、衝撃はモロに受けてしまう。

なので、胸当ても背中当ても一体にした形の鎧にしてみる。

こうする事で、前から受けた衝撃を全体で受けるので、衝撃に強くなる。

甲羅部分は、圧縮して薄く成形しておく。

厚さとしては、5ミリ程度だ。

圧縮しているので、かなりの硬度で通常の剣では刃が立たない。

重さが重いな・・・。硬度は足りてるので脇部分を網目状にして軽量化する。

攻撃受けにくい所だし、通気性も良くなるだろう。


女性用という事で、胸の部分は膨らますように成形する。

多分、あまり意味なさそうな気もするが、デザイン的な・・・こだわり?

まあ、ゆとりのある着心地ってやつで・・・。


あとは、鎧の端の部分の角が当たったら痛そうなので、

これを綺麗に丸くして触り心地を良くしておく。


あと、ウエストの部分から太ももくらいまでの部分は短冊状に切った、

カブトムシの甲羅をつなげていく。

こうする事で、しゃがんだり、前屈したりしてもストレスなく動けそう。

衝撃はあまり抑えられないけど、刃は通らないだろう。

この短冊状の物も、網目状にして軽くしておく。


上腕、二の腕、太もも、ふくらはぎ部分は、前後から挟んで留め金で止める形の物を作る。

関節部分は、腹部分に使ったようなうろこで覆う。

靴も作って、全身防具になった。


盗賊などから奪った、装備では、体に接触する部分を革で覆っているので同じように、

するつもりだが、これだけでは弱いので、今回は革を大量に使って、

ウレタンのような構造にする。

低反発の緩衝材のイメージだ。

これを、鎧が体に接触する部分すべてに付けて行く。


これでさらに、衝撃を体で受けれる面が増えさらに反発によって、

かなりの衝撃からも守られるだろう。

鎧を着る感じになってしまって、脱着はちょっと不便だけど安全になったかな。


カブトムシで作ったので、全身真っ黒になってしまうのでかなり厳つい。

黒騎士って感じで、かっこいいんだけどな。


後は調整かな。

「クシェル!ちょっと来てくれるかな?」

「はい。」

「鎧を作ったので、着てほしいんだけど。」

「鎧ですか?」

クシェルは、鎧を見て、

「すごい・・・。これが鎧ですか・・・。」

「うん。着てみて。大きさとか調整するから。」

「はい。」

クシェルは、かなりてこずってだが、全身を装備してくれた。


俺は、クシェルの体に合わせて、鎧を調整していく。

体にフィットする感じで調整し、余計な部分を可能な限り削り軽量化を行う。

「どうかな?」

「それほど重くないですね・・・。しかも動きを阻害される部分がない。」

クシェルは、そのまま体をいろいろ動かしながら確認する。

「うん。良い感じだと思います。鎧としての強さは分かりませんが・・・。」

「多分、俺の作った剣や名剣的な物じゃなかったら、痛いとも感じないくらいじゃないかな。」

「!そんなにですか?」


「う~ん。ファギーちょっと来て~。」

「はい~。」

俺は、木で剣を作りファギーに渡す。

「これで、クシェルの鎧叩いてみて。」

「はい。」

ファギーはクシェルの鎧を木剣で叩く。

「全然。」

さらに、叩く。

「全然。」

思いっきり叩くと、木の剣の方が折れてしまった。

「全然ですね。」


「じゃあ、こっちで。」

俺は、盗賊達から奪った片手剣を出して、ファギーに渡す。

「え!さすかにこれは・・・。」

「まあ、最初は軽めで・・・。」

「はい。」

ファギーは、軽めに鎧を叩く。

「全然ですね。」

さらに叩く。

「全然。」

結構振りかぶって叩く。

「全然です。」

かなり本気で叩く。

「全然・・・痛くも、なんともない・・・。」

「すごい・・・刃傷もつかないなんて・・・。」

「うん。うまく出来てるみたいだね。じゃあ、ファギーとアリーヤの分も作っていくね。」


とりあえず、ファギー分を作って、ファギーに着せて調整する。

「いいですね~これ。黒いし、かっこいい!」

「かなり厳ついので怖がられそうだけどね。」

「それがいいんです!しかも、こんなに強いなんて!」


じゃあ、次はアリーヤかな。

「ハルト様・・・あたしは鎧じゃない方がうれしいです。」

「ん?どういう事?」

「あたし斥候なので、鎧の重さが邪魔になっちゃうんです。」

「なるほど・・・。じゃあ・・・もっと軽い物って事だね・・・。」

フルメッシュにするだけじゃダメなんだろうな・・・。

どうするかな。


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