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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
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18.露店襲撃(2)


これは、護衛雇うまでは少しお休みかな。

「アリーヤ、状況だけケニーさんに報告しておいて。

あと、護衛が雇えるまでは露店休むって言うのも。」

「はい。」

アリーヤは、すぐにケニー商会に走ってくれた。


ファギーに露店を押して貰って倉庫に入る。

ベッドを作ってエディを寝かす。


「ファギーは、マディとクシェルに状況の説明と、

明日は休むので下ごしらえ急がなくて良い事を伝えて上げて。」

「はい。」


後は魔法で露店の修復に入る。

屋根を支える柱が1本折れていたので、新しい木で作って交換する。

ケニー商会の旗は切られていたので、予備で作っていた物と交換。

コンロも、蹴られた所がへこんでいたので、これも修復。

ばんじゅうもいくつか壊れていたので、これも新しく作って補充しておく。

他は、荷車部分なんかには蹴り跡がある程度だったので、綺麗に拭くくらいで、

大体修復出来たかな。


う~ん。レスリーの線かなぁ~。

ケニー商会の旗を出した理由の一つでもあるんだけどね・・・

レスリー商会を釣れるかもって思ってたけど、それにかかってくれたのかな。

明確に敵対するなら、潰しやすいからな。

俺が魔法使いだって言うのは、ウィダスの雑魚男爵から聞いてるだろうから、

知ってて俺に逆らうって方針を取ったって事だろう。


レスリーじゃなかったら、逆に厄介だな。

ケニーさんがレスリー以外にも敵を抱えてるか、

露店が魅力的に見えて潰そうとする商会があるって事だからな。


そんな事を考えていると、エディが起きたようだ。

「大丈夫だった?」

「・・・ああ。」

「悪いな・・・危ない事は無いって言ってたのに、危ない目に合わせてしまって。」

「いや・・・あれは、仕方ないんだろうな。俺ら浮浪児はあんな扱いされるから。」

「いや。あんな扱いが仕方ない事はない。

あいつらは冒険者ギルドに捕まえて貰って、かなりきつい処罰を受けるはずだから、

もうあいつらは現れないよ。」

「・・・そうなのか?」

「ああ。冒険者ギルドのギルドマスターも、大銀のブラントも、

うちの肉を楽しみにしてるお客さんだ。

買えなくなるのは困るだろうから、ちゃんと対処してくれる。」


「ああ。確かにそうだな。あの肉が食えなくなるのは困るだろうな。」

「けど、今日の事もあったので護衛を雇おうと思ってるんで、

雇えるまで店は休もうと思ってる。」

「え!明日からは仕事ないのか?」

「うん。仕事は無いけど、朝ここに来てくれたら2食分のパンは渡すよ。」


エディは、安心したように息を吐いて、

「よかった・・・。」

「肉は焼かないから、あげれないけどね。」

「まあ、それは仕方ねえな。」

「じゃあ、俺はこれから後始末でいろいろ動かないといけないから、ここで別れよう。

体調が悪くなったりしたら、この倉庫に来てくれ。」

「分かった。ありがとよ。」

倉庫から出て、自分の住処に戻って行った。


アリーヤが帰って来て、

「ケニーさんに報告してきました。護衛については、早急に手配するとの事でした。」

「分かった。アリーヤは大丈夫か?」

「ええ。怖かったけど・・お店守れなかった方が悔しかった・・。

怖くて・・・動けなく・・・あたしが守らないといけなかったのに・・・。」

「大丈夫だよ。今日は、家でゆっくり休んでて。

俺は冒険者ギルド行って状況確認してくるから。」

「・・・はい。」


やっぱり気にしてるよね・・・。

冒険者ギルドに行って、帰ったらフォローしておこう。


俺は、冒険者ギルドに向かい、どういう事になったのか確認しに行く。

ギルドマスターとブラントさんは、ギルドマスターの部屋にいるようだ。

さっきの奴らは、ギルド内のどこかの部屋にいるみたいだな。


とりあえず、ギルドマスターの部屋に移動して、

秘書っぽい人に話て部屋に入れて貰う。


「ハルト。」

「どうなったのか教えて貰えますか?」

「・・・ああ。ムカついて感情的にやったと言い張ってるが・・・嘘だろうな。」

「どういう事です?」

「あいつらは、レスリーの息がかかってる冒険者だ。」

はぁ。やっぱり・・・そんなのがいるんだね。


「レスリーの息がかかってる冒険者ってなんですか?」

「冒険者達の中に、いくつかグループがあるって話は前に少ししたよな。」

「ええ。東の盗賊の時ですね。」

「同じように、大きな商会なんかでは、私兵として専属で雇っている奴ら以外に、

なにかあった時に召集する臨時雇いの冒険者が何人かいる。

その中で、レスリー商会に囲われているグループだな。」


「冒険者村とのかかわりもある感じの人達って事ですか?」

「そうかもしれないな。冒険者村から戻って来た奴らって訳ではないがな。」

「冒険者村でも、レスリー派ってのがあったんで、それのアイカ版って事かな。」

「まあ、そんな所だろ。自分の所で必要な素材なんかを依頼して、

ギルドよりも高額で買い取る事で、グループを増やしているようだ。」

「なるほど。で、その手勢で露店を狙ったって事ですか。」


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