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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
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13.これからのケニー商会


俺達は、1階に戻って机を挟んで座る。

「俺の提案としては、売り上げを純粋に半分にします。

その半分の中から、俺は肉や調味料などを出します。

残りは俺の方で貰います。

ケニーさんも、半分の中から人件費と建物代、露店や税金を支払う。

って感じでいかがでしょうか?」

「それだと、私の利益が多すぎな気がしますが・・・。」

「まだまだ、いろいろやってもらうし、人を使うのは労力も心労もかかりますし、

シンプルな分け方の方が、細かい部分で揉める事も無いだろうしね。」


「いろいろ・・・ですか?」

「薬関係もそうですし、露店の店舗も増やしたいし、料理も増やしたい。

さらに、武器や防具の販売も始めたいなんて思ってたりします。」

「武器・防具まで!?」

「魔法陣の作り方が分かれば、魔道具なんかも面白そうだと思ってます。」

「魔道具!」


「あ・・・これも忘れてた。ケニーさんに売ってほしいんだけど・・。」

俺は雑魚男爵から奪ったネックレスの魔道具を渡す。

「これはなんですか?」

「精力増強の魔道具みたいです。」

「!!!」

ケニーさんは、机に突っ伏して動かなくなってしまった。

「ハルトさん・・・いろんな事が、衝撃的過ぎます・・・。」


「まあ、魔道具については、お客さんがいれば売っておいてください。

きっと貴族の方とかは、子供が欲しいので、必要ならいくらでも出してくれると思います。」

「はぁ。そうでしょうね。商人も後継者が欲しい所は、いくらでも出すでしょうね。

金払いが良いので商人相手の方が安全でしょうね。

貴族は動かせる金は多いのですが、私のような零細企業では、

支払われない事も多々ありますので。」

「あ。。そうなんですね。」


「貴族様相手の場合には、次の取引をちらつかせないと、

1回だけの取引だと踏み倒す事も多いのです。

平民相手に支払う義務は無いですからね。」

「さすが、貴族様だな。」


封建制度はお金も関係なく、踏み倒せるんだ・・・。

命も自由に出来るなら、お金で済んで良かった程度なのかもしれないな。


「了解です、そのあたりはお任せしますね。」

「はい。それでも商人で欲しがる人は多いでしょうね。

知らせる人は厳選しないとこれで命が狙われます・・・。」

「ケニーさんにも専属護衛が欲しい所ですね。」

「そうですね。今回雇う人間の中で、そのあたりも追加しておきます。」


「その話もしたかったんです。

人員は、かなりの人数を入れてしまってほしいと思ってます。

部屋は16部屋作りましたのでそれくらいの人数は雇っちゃってください。

ここに住むのはすべて、加工と、この倉庫の管理を行って貰う人員で考えてます。」

「16人ですね。」


「あと、今日ので分かったと思いますが、露店は出せば出すだけ儲かると思ってます。

様子を見ながらですが、3店舗くらいは出してもいいかと思います。

今回が、東門近辺でしたので、ケニー商会の前に出す事で、西門に出せます。

後は、南門前に出せればいいバランスになるかと思います。」

「そうですね。西門は南西の森に狩りに行く冒険者と、

ウィダスに行く商人の両方が狙えますね。

南門だと王都に行く商人ですね。

後は、職人街が近いので職人も狙えますね。」

「南門近辺だと、ロベルトさんもいるので、護衛とまで行かなくても見て貰えますし、

ケニー商会前なら、ケニーさんの目も行き届くでしょうから。」

「そうですね。」


「それぞれの店舗に、料理1人、売り子1人、護衛1人、呼び込み1人の、

4人体制って感じなので、雇うのは3店舗で9人ですね。

護衛は別枠で、3人+ケニーさんの護衛2人くらいですね。」

「全部で25人の一般と、冒険者5人ですね。

クシェルさん達は店員として考えていいんでしょうか?」

「う~ん。彼女たちには別件をお願いしたいと思ってるんですよ。

俺は、近い内にこの町を立つ予定になってます。

そうなると、町には顔を出せないので、連絡係と情報収集を主にやって貰う感じですかね。」

「なるほど。了解です。どこに向かうのでしょう?」

「ポスタリアの予定です。」

「北ですか・・・。

獣人国との小競り合いもありますので、あまり平和な場所ではありません。

気を付けてください。」


「獣人国も行ってみたいな。」

「!!獣人は、非常に好戦的と聞きます。種族にも寄るそうですが・・・。」

「そうなんだ。友好的なら商売相手としてもありなんでしょうけどね。」

「・・・そういう考え方は、ハルトさんだからこそなんでしょうね。」

「戦争してたから、って事ですか・・・。」

「そうですね。私も親族を戦争でなくしている物で、

あまり偏見を持たないようにとは思いますが、どうしても良い印象は持てないのです。」

「なるほど・・・配慮が足りない発言だったようですね。すみません。」

「いえ。確かにおっしゃられる様に、友好的であるのであれば、

商売すべきとは私も思っています。

そういった感情のないハルトさんが商売を始めていただければ、

確かに大きな商売になるでしょうね。」


「と・・話がそれてしまいましたね。人員の件はそれくらいですかね。」

「・・・結構な人数ですね。ケニー商会の過去最高の人数になりそうです。」

「いきなり人数が集まる訳でもないでしょうから、募集だけかけておいて貰って、

順次面接しながら入れて行く感じですね。」

「住み込みの人員は、早めに集めてほしいです。

食材は作れば作るだけ、俺が保存しておけるので。」

「了解です。」


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