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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
5.魔法使いのお店
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11.王国への報告


「あと、明日からは400食売ろうと思ってるけど、大丈夫かな?」

「え!・・・はい!

クシェル肉叩くから準備して!アリーヤは調味料の準備!ファギーは肉出して!」

あ・・・やっぱり大変なんだ・・・。

でも、売れるだけ準備しておきたいからね。


「ごめんね。忙しいけどよろしくお願いするね。

余計に作った分は俺の亜空間に保存しておくから言ってね。」

「はい。作れるだけ作っておきます。」


お昼ご飯を終えた俺は、ケニーさんの所に話をしようと町に戻るが、

まだケニーさんは商業ギルドにいる様だ。


仕方ないので、冒険者ギルドに先に行こう。

ギルドマスターの所に行き、進捗の確認をしておく。

「いま、討伐に行く冒険者を募ってる所だ。

騎士団には報告を行って、返事は明日だろうな。

お前の事も併せて報告しておいた。

上層部ではかなり大事になってるので、ヘタしたら討伐の方が後回しになるかもしれん。」

「あらら・・・。なんて報告したんです?」

「大銀ランクのハルトって冒険者が、魔法を使ってるって噂があるって。」

「それで大騒ぎになるんです?」

「別の筋からも、その話が来てたようで確証が取れた感じっぽいな。」

「なるほど。で、討伐とか招集とかその辺はどうなんです?」


「お前を招集するにしても、お前は大銀になるほどの魔法使いだ。

それに、あっちからの話は凶悪な感じじゃないのか?

なので、抵抗された時の準備をしてから招集されるはずだから、

1~2週間くらいは後になるんじゃないかな。」


「う~ん。じゃあ、動きはもう少し後からになりそうなんですか?」

「そうだな・・・。だが・・いいのか?本格的に動き出してるぞ。」

「そうですね・・・。向こうが動き出す前にこの町を出た方がいいかもしれませんね。

露店の方もケニーさんに任せれそうだし。

何処に行こうかな・・・。ウィダスかな・・・。

行った事のない、王都でもいいかな~。」

「王都は、辞めておいた方がいいぞ。お前の話は出回っているだろうしな。

門から中に入った途端に、騎士団に話が回るはずだ。」

「確かに・・・なら、北の港町に行ってみよっかな。」

「ポスタリアか・・・。いいかも知れんな。もしもの時には北の開拓村にも行きやすいしな。

ここからなら、7日ほどで行けるはずだ。」

7日って事は、1日が40km程度だから、大体280kmくらいか。

俺なら、半日くらいで行けそうかな・・・。


「じゃあ、露店だけ落ち着いたら、早めに出るようにします。」

「ああ。分かった。・・・戻っては・・・こないんだな。」

「そうですね。多分・・・。

でも、ケニーさんに伝言貰えれば連絡取れるんで、

何かあったら情報流して貰えれると助かります。」

「そうなのか?」

「ええ。」


ギルドに来たついでに、あれも頼んでおこうかな。

俺は、ブラントさんの所に行く。

「ブラントさん。」

「おお!ハルト、露店はどうだ?」

「もう、売切れて店閉めました。」

「早えな・・。あれだけうまいと売れるのも早いよな。」


「いま、時間あったりします?」

「ああ。大丈夫だぞ。」

「1つお願いがあったりします。」

「なんだ?」

「多分すぐにって訳でも無いとは思うんですけど、クシェル達3人に稽古をつけてほしいのです。」

「クシェル達って言うと、さっき露店で働いてた姉ちゃん達か?」


「ええ。対人特化の稽古をつけてほしいのです。」

「別に構わねえが、あいつら冒険者なのか?」

「元々は、狩り専門の冒険者だったんですが、東の盗賊の囚われて、

それで冒険者廃業して俺の所に来ています。」

「ランクは?」

「銅ランクだったんですけど、もうすぐ大銅ランクに上がるはずです。」

「なんで、そんな奴を鍛えようと?」


「露店も危険がいっぱいなので・・・と言うのもあるのですが、

彼女らが獣と戦う事は無いとは思うんですが、人と戦う事はあるかもしれない。

その為の備えと言うか、あとは少し実験と言うか。」

「実験?ちょっと不穏な話だが・・。」

「正直に言うと・・・。

実は、俺の考案した武器や、防具って言うのも、売り出そうと思ってます。」

「なるほど・・・。そういう事か。」

「その為にも、ある程度の腕も必要ですし、

ブラントさんが認めた武器・防具的なのも売り言葉としてはあるのかもと思って。」

「了解だ。借りもある事だしな。」

「時間が出来たら来させるようにしますので、よろしくお願いします。」

「ああ。」


ケニーさんが、商会の方に戻ってそうなので、俺も移動してケニー商会にお邪魔する。

「ケニーさん」

「ああ。ハルトさん。いま加工工場用の建物を借りてきましたよ。」

「おお。早いですね。改装が必要でしょうから、使えるようになったら教えてください。」

「もう、受け渡しも終わってるんで今からでも使えますよ。」

「そうですか。じゃあ、ちょっと話もあるので一緒にいきませんか?」

「分かりました。あと、人員についても、何人か商業ギルドから紹介がありましたので、

その人たちを近い内雇っていきますね。」

早いな・・さすが商人だ。


ケニーさんと2人で、加工工場に移動する。

加工工場は、冒険者ギルドがある区画にあり、俺の住んでいた路地の近所にある。

加工工場は、今の倉庫と同程度の大きさの建物だ。

だが、倉庫と違って、天井がかなり高く作られているようだ。


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