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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
4.港町ウィダス
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39.ウィダスの拠点


海で遊んでいた子達も、疲れたのか戻って来てビーチチェアに腰掛けている。

「せっかくなので、ここで披露しちゃうかな。」

俺は、亜空間からギターを取り出し弾き始める。

「ハルト様は、楽器も出来るのですか・・。」

クシェルがうっとりしながら、俺を見ている。


俺は、ギターの練習曲としても良く弾かれる、イギリスの有名バンドの曲に合わせて、

こっちの言葉に合わせて歌ってあげる。

結構、現代的な表現が多いので歌詞の改変が大変だな。

他にも、歌詞の無いギターの練習曲周りをいくつか、

歌詞を付けて海っぽい物に変えて披露していく。

アリスなんてテンション上がりきって、ミーアと一緒に踊りだし、

マディとファギーも一緒に踊っていたりと、楽しんでもらえたようだ。


ケニーさんは、最初は関心しきって聞いていたのだが、最後には真剣な表情で俺を見ていた。

なにか、また変な勘繰りしてそうだな。


もうそろそろ、日も少し陰って来て涼しくなってきたので、風邪引いてしまう前に帰ろうか。

「もうそろそろ、お開きにしよう。片づけて家に帰るよ~。」

「は~い。」


みんなで、片づけを行い、みんなを家に送って行く。

俺も、家に帰ってお風呂に入りたい所だけど、ケニーさんの家に行くまで我慢だな。

俺が家に帰っちゃうと、ウィダスへ移動する方法がなくなっちゃうから。


ケニーさんと歩いて、ケニーさんの家に移動する。

「ハルトさん。ウィダスでの家の契約が終わりました。

カギ預かってますので戻った時に中を確かめてください。」

「おお~。早かったですね。」

「はい。家の持ち主がすぐに捕まったのと、隣の人なので信用してすぐに貸して貰えたので。」


これで、ウィダスに拠点が作れるな。

いつでも、魚介が食べれる・・これはうれしいな。

「ありがとうございます。お金は1週間で大銅貨5枚でしたっけ?」

「はい。」

5000円で1週間なので、1か月2万円

1年で、24万円って事だな。

アイカの拠点は1週間に銀貨1枚なので半分の値段だ。

まあ、あっちは倉庫で広いから仕方ないんだろうけどね。


「ここには、それほど頻繁に来れないので、1年分前払いしておいた方がいいのかな?」

「それは助かりますが、大丈夫ですか?」

「はい。」

ケニーさんに大銀貨2枚と銀貨4枚を支払う。

「これは、私の親に預けておいて支払ってもらいますね。

あと、支払い証明の木札は、戻ってから作成してお渡ししますね。」

「お願いします。」


これからの話もしておかないとだな。

「今日、夕飯食べてお風呂に入ったら、フランシスの所に行こうと思ってます。」

「今朝の事ですか?」

「ですね。説得に応じたはずなのに、さらに攻撃して来た意図を聞き出す感じですね。

まあ、レスリー側のやった事だろうから、情報を聞き出しに行くだけになると思いますがね。」

「状況が分かれば、動き方もあわせる事ができますからね。」

「ですよね。ただ、状況次第ではせっかく依頼してきてもらった、

護衛のキャンセルの必要があるかもですが可能ですか?」

「ある程度の金額は払わないといけませんが問題ないです。」

「それはよかった。」


ケニーさんの家に着いたら、新しい拠点を見に行く。

普通の家だ。

大きさ的にも、雰囲気もマディの家の雰囲気だな。

間取りも同じく2部屋とトイレと工具を置ける程度の倉庫が敷地内にあり、

小さな庭が付いてる感じだ。

建物の中は、大分ボロいな。

石作りなので隙間風とかはないが、崩れかけてる部分ああったり、ひびが入っていたりする。

「いろいろ修復が必要そうですね。」

「ですね。あんまりやり過ぎないようにお願いします。」

「外見は変えないので安心してください。侵入出来ないようにはしておかないとなのでね。」

「了解です。」

「じゃあ、俺はここの修繕したら、家に戻ってそれから、フランシスの所に行ってきますね。」

「分かりました。情報が分かったら、私にも教えてください。」

「はい。では、後でお邪魔しますね。」

「お待ちしてます。」


俺は、この拠点の修復にかかる。

まずは、石で出来た壁の修復だ。

外側に影響が無いように、内部のみ土壁にして硬度を上げ、大理石の壁のようにしていく。

そして変にカーブしてたりするので、まっすぐになる様に成形していく。

全体の壁の硬度を上げたら、窓も埋めてしまう。

外からは、窓がある様に見えるが開かない感じだ。

裏口は、使わないのでここも大理石の壁で埋めてしまう。

床も天井も大理石の素材にしてしまい、無機質な感じのシンプルな2部屋が出来た感じだ。

玄関から遠い所に、2重壁を作成してその奥に亜空間の入り口を作成しておく。

あまりにも生活感がないのもあれなので、テーブルと椅子を4つほど作っておく。

ベッドも使わないけど作っておいておこう。

葦の束と綿のシーツも併せてセットしておいたので、一応寝れる状態にはある。

「とりあえず、こんなもんかな。早くお風呂に入りたいし、これでいいか。」


俺は、亜空間から家に帰り、みんなに新しい拠点が出来たので、

魚の買い付けに行けるようになった事を説明する。

「魚料理は、あまり知りませんが肉料理のように調理すればいいのでしょうか?」

「少し魚には捌き方とか、いろいろあるので改めて教えるね。

あと、出汁の取り方なんかもあるからそれも教えるね。」

「はい!ありがとうございます。」

「それと、ウィダスに行ってケニーさんのお母さんが教えてくれるなら、習うのもいいかもね。

これも、話しておくね。

マディでも、ウィダスなら安全なはずなので、町に自由に出てもいいからね。」

「はい。ありがとうございます。魚料理習えるのはうれしいですね。

それに町に出れるなら、私も買い出しが出来ますね。」

「野菜は、アイカの方が安かったから、クシェルにお願いした方がいいかもね。

あと、今日話してたジューサー作っておくね。」


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