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無限の魔法使い  作者: 志野 勇希
4.港町ウィダス
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38.ウィダス観光


「状況が良く分りませんよね。」

「そですね。フランシスの方は、手を出してこないと思うので、

レスリー側の手の物かもしれませんね。」

「一緒じゃないんです?」

「冒険者村でも、反レスリー派とレスリー派に分かれてるって話でしたしね。」

「なるほど。」


「まあ、まず朝食して、ウィダスにもう一泊してそれから考えますか。

ウィダスで護衛は雇わないといけないので時間かかるでしょうし。」

「そうですね。」


「という事で、今日はウィダス観光か・・・。みんな一緒にウィダス観光に行かない?」

「え!ウィダスですか!」

「そう!みんなで海を見に行こう!」

「それはいい考えですね。みんなで行けば楽しいでしょうしね。」

「今日はお仕事はお休みで、観光の日にしよう!朝食食べたら、みんなでお出かけだね。」


朝食を終えたら、みんなを連れてウィダスの町に繰り出す。

まずは、海が見える所に行って、みんなで海の景色を楽しむ。

「きれい~。海の端が見えるね!」

ファギーは、海の景色がかなり気に入ったようだ。

「海の向こうは、あそこで終わりじゃなくて、あの先もず~っと続いてるんだよ。」

「海の向こうはあそこで切れてるって聞きましたけど。」

「切れてないよ。遠すぎて見えないだけで、もっと先に行ったら陸地があるかもしれないよ。」

「そうなんですか。誰も知らない陸地があるのかも知れないんですね。」

「そうだね。もしかしたら、その陸地にも人が住んでるかもしれないよ。」

「それは、なんだか不思議な感じですね。」


ここでは、いまだ天動説だし地球は丸くないと信じているので、

あまりややこしくない感じに説明しておく。

まあ、この不思議世界だと実際丸くないなんて事もあり得てしまうのかもなので・・・。

さすがに自転してそうだし、重力もあるので大丈夫だろうけど。


それから、ここの開拓を行った記念の石碑に行って、町が一望出来る所にも行った。

それから買い物に向かう。

ここで、ケニーさんとは一旦分かれて、ケニーさんには拠点の手続きや、

明日からの移動の為の準備、それに護衛の確保なんかに動いてもらう。


俺は、背負子を出してジャックに背負わせ、いろんな珍しい物をどんどん買っていく。

女の子達は、貝殻やサンゴで出来たアクセリーを欲しがったのでいくつか買ってあげる。

ジャックは、サンゴソードとか言う怪しげな工芸品を欲しがったが却下しておいた。


お昼ご飯は、海辺でバーバキューしたいと思ってたので、それ用の食材なんかも購入していく。

魚やイセエビなんかは朝市で買ってるので、野菜や干物系の食材だ。

あと、海水から塩を魔法で取り出す予定だったので、壺なんかの入れ物をいくつか購入しておく。

準備が出来たら、お待ちかねの海だ。


みんなで海岸の砂浜に降りて行く。

「初海だ!」

ジャックは駆け出して、そのまま海に飛び込んでしまった。

「ジャック!また一人で飛び出して!」

クシェルに怒られてる。

「クシェル、ミーア!しょぱいぞ!来てみろよ!」

「アリスいこ!」

リルに、アリスは引っ張られて海に飛び込む。


う~ん。みんな服着てるから、後で塩っぽくなっちゃうんだけど・・。

まあいっか。

みんなで、海の中に入り泳いでみたり、しょっぱかったり、波に転がされながら遊んだ。

海岸には、何人か海藻を取りに来てたり、何かの作業をしている人がいるので、

あまり人の来なさそうな所まで歩いていき、

バーベキューしても注目を集めなさそうな場所を確保する。


サーチすると、ケニーさんも海岸沿いまで来てそうだったので、

バーベキューの準備はマディに任せて、俺はケニーさんを迎えに行く。

ケニーさんを連れて、バーベキューの場所までついた頃には、食事の準備も出来ていた。

魚は、切り身にしてそのまま塩と、ハーブで味付けをして焼いていく。

イセエビは、半分に切ってそのまま焼く。

ホタテやカキなんかもそれぞれ焼いていく。


レモンはあるので、レモン汁と塩をかけたカキも美味しい。

苦いので、子供達にはあまり人気はないようだったが。


シカ肉やウサギ肉も焼いて食べる。

野菜もそれなりに、切って塩味で食べて行く。

うん・・ちゃんとしたバーベキューだ。


お腹がいっぱいになった人から、また海に飛び込んで遊び始める。

大人達用に、海岸にありがちなビーチチェアをいくつか作って、大人なゆったりタイムを楽しむ。

あと、フルーツをいくつか取り出し、

果汁を混ぜてノンアルコールカクテルを作り大人達の贅沢も楽しむ。

氷は魔法で出せるので、冷たくキンキンに冷えたミックスジュースがおいしい。


サンオイルが欲しい所だけど、成分とか知らないからな。

日焼けしたら、後で治癒してあげよう。

パラソルではないが、天幕を作って日陰にして快適空間を作成だ。


こういう時に思うよ。魔法って便利だな~。

日本だとこれ全部手荷物で、駐車場から一生懸命運んで設置して汗だくになるのに、

魔法だとイメージしてポンだ。

魔法って素晴らしい。


「ハルトさん。バーベキューも絶品でしたが、この飲み物も美味しいですね。」

ケニーさんも満足そうだ。

「うん。すごいおいしいです。ハルト様、この飲み物の作り方教えてください。」

マディは、またレシピ増やしたいのかな?

「果汁をいくつか絞っただけのジュースだよ。

今度、絞る為の道具作ってあげるからそれで挑戦してみてね。」

「はい!ぜひお願いします。」

今回は、魔法で絞ったからね。


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