忘れじの弦音
晩秋の弓道場に小雨が降り注ぎ、矢道の芝生を青黒く濡らしている。
一礼して、射位に歩を進ませた。
的までの距離は28メートル。
半身に構え、両足を踏み開く。
立ち位置を探る足裏に、擦り減った床板の感触が荒い……
かつて耳にした弓の弦音に焦がれ、苛まれる男の話。
【短編 No.17】執筆期間 2018.11.22 〜 2019.01.01
一礼して、射位に歩を進ませた。
的までの距離は28メートル。
半身に構え、両足を踏み開く。
立ち位置を探る足裏に、擦り減った床板の感触が荒い……
かつて耳にした弓の弦音に焦がれ、苛まれる男の話。
【短編 No.17】執筆期間 2018.11.22 〜 2019.01.01
一節 射位
2018/11/22 18:00
(改)
二節 涙滴
2018/11/23 19:40
(改)
三節 阪神高速
2018/11/29 17:00
(改)
四節 センター街
2018/12/01 16:14
(改)
五節 黒猫亭
2018/12/09 14:21
(改)
六節 弦音
2018/12/16 03:30
(改)
七節 アイリッシュ・コーヒー
2018/12/30 16:45
(改)
八節 delay(ディレイ)
2019/01/01 02:48
(改)