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なにかの論理  作者: ゆり
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ギガマスドライバー、再考。

『温暖化対策(案)』で記載している、『地対宇マスドライバー』の問題点に関する再考の覚書です。


1.音速の壁/熱の壁 対策。

 この辺りの問題はつまるとこ、周囲の空気との相対速度差が問題になるわけですね。

既存の解決案では射出管内を超低圧にするプランが一般的ですが、逆転の発想が妥当に思えて来ました。

つまり…発射管内の空気も投射体と、一緒に動かせばよい。

つまり『空気砲』を併用するイメージです。

具体的には発射管内を超音速風洞化する訳で。(ナチスのV3号砲モドキですね)

目的は投射物の空気抵抗削減なので、投射物への運動エネルギーへ寄与する必要はない。

運動エネルギーを与えたい対象は射出管内の空気だけ。

…まぁ、マッハ20以上の風速を出す必要があるので難儀ですが、でも、高度100kmまでパイプを伸ばすよりは現実的と思われます。


投射体自体の加速に関しては、コイルガンかレールガンですね。

レールガンの場合にはレールとの接触部の摩擦抵抗も問題になりそうなので、レール自体も更に外側のレールで加速するのが有効かも…です。

多層構造レールガンとコイルガンの、どちらがより有用かは検討が必要そうです。

(接触抵抗に配慮すると、コイルガンのほうが妥当な気がするな…)


2.射出衝撃波

 射出管の末端から排出するときの衝撃波問題です。

前項の空気砲併用案を採用することで射出体自体の衝撃波は緩和されますが、同時にそれは成層圏をマッハ20程度の極超音速空気流で殴り続けることになります。

計画設置位置がジェットストリーム地帯ですので秒速数十mの風が吹いてますが、コイツを加速することになるかもしれません。

まぁ、サイズの桁が違うので、さほどは影響ないかな。


3.射出管冷却

 これは、射出口付近から空気を取り入れて冷却すればよいかな…と。

空気砲併用案の採用で、射出管内には大量の空気が流れますので、射出管自体は冷却出来そうです。

熱排出は末端の排出口からになりますので、成層圏へ定常的に熱エネルギーを叩き付ける形になりますね。

まぁ、機械式定常低気圧を設置するようなモノかな。

位置的に東へ伝播しますので、温帯モンスーンには影響を与えるかもしれません。

日本付近では、オホーツク海高気圧の気温が上昇すると予想されるので、流氷が減少するものと思われます。


【追記 5/11】

空気抵抗等への対策で、新しいアイディアを思いつきました。

多重層マスドライバーって案です。

つまり・・・巨大な円環状(半径千kmくらい)の加速チューブを作り、その全体加速チューブを更に加速チューブで覆って内側の加速チューブ自体を加速するってアイディアです。

目標速度が秒速11kmくらいなので、10層の加速チューブだと作ってやれば、一層毎の速度差は秒速1kmになります。まぁでも、まだマッハ3かぁ。

32層で速度差マッハ1くらい。このくらいまでやらないとダメかしらねぇ。

まぁでも、ちょっとだけ実用化に近づいたかも。


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