プロローグ
皆様初めまして。
この度何となくこの小説を書き始めたシルビアです。
小説を書くのは初めてなので、色々と可笑しなところがあると思いますが、温かい目で見守ってくれると助かります…(´∀`)
「俺だ。目標は殺した。後は頼んだぞ」
人気がない路地裏から聞こえる男の声。
その声の出処に立っているのは一人の青年。
黒い髪の毛を長く伸ばし、綺麗に整っているであろう顔も見えなくなっている。着ている服も黒のロングコートである為か、薄暗い路地裏と同化しているような錯覚すら覚えてしまう。
「帰るか」
青年は手に持っていた携帯電話を無造作にコートの中に入れると、その場を立ち去った。
只でさえ月の光りが入ってこないこの路地裏の中から少年の姿が消えるのには時間が掛からなかった。
先程まで青年が立っていた場所。
そこには辛うじて月の光りが差し込み、本当に僅かだが、何かがあることが確認出来た。
周りの暗闇と一体化してしまっているような…赤黒い液体。
よく目を凝らしてみると…段々と見えてくる、大きな血だまり。そしてその血だまりの中に沈む大人一人分の大きさがある物体。
…大人一人分の大きさ、と言うよりは、大人そのもの、といったほうが正しいかもしれない。
先程まで青年が立っていた場所にあったのは一人の男の死体。苦痛の表情を浮かべ、その眉間には数センチの穴が空いている。
もしこんな場面を一般人が見てしまったのなら、悲鳴の一つや二つ上げても可笑しくはないだろう。なにも悲鳴を上げる事を恥ずかしがる事はない。普通の人間は予想外の自体に混乱するものだ。
この一場面を見て、何も感じない人間は…既に人間とは呼べないだろう。それは既にどこかが壊れてしまっている証拠だ。
先程の青年もその壊れた生物の一匹。この狂った世界に飲まれ、その運命を大きく歪められてしまった一つの生命体。
この物語はそんな歪んだ殺し屋が紡ぐ物語。




