信じ、レアタイム
色々必要でも気持ちが、大事。
昔々、あるところにシンジという人がいました。
シンジは大そう力が強く、小さな頃からほとんど負け知らずです。歳が近い者には全く負けませんでした。
ある日、、親が言いました。「暇しているんだったら、鬼退治にでも行ってきな」
シンジもそうかなと思って、旅装を整え、旅に出ることにしました。
しかし、旅の道の途中で大きな岩がたくさん降ってきて身動きがとれなくなりました。
運良くケガは無かったのですが、閉じ込められたのです。(実は鬼の力で飛んで来た岩でした)
シンジは怖かったのですが、目を閉じて信じました。鬼退治するから、助かる。大丈夫。
気合を入れて、シンジは言った。
「鬼退治、するべ」
すると、岩は宙に浮き、ずっと遠くに飛んでいきます。
追かけていくと、鬼たちが潰れていました。
信じられない、考えられない奇跡が起こったのです。
「もう、目的を果たしてしまった」
まだ、奇跡は続きます。なぜかその時、靴が脱げました。靴を拾おうとしましたが、靴はヒラリと動きます。シンジは追かけます。靴は動いてしまう。終いに、靴は空中に浮かんで飛んで行ってしまいました。シンジは諦めて、家に帰りました。
すると、家には殿様と、家来たちがいました。家来は何人もいます。
殿様は夢の中で靴の持ち主が鬼退治をした者と、言われていたのです。これもまた、奇跡です。靴が殿様を導いてくれたのです。
「そちを、これから家来にする。…そうだな、後藤信仁と名乗るがいい」
基本的に、普段通り過ごしいただけでしたが、大事な時に自分を信じることが出来たシンジは出世しましたとさ。
終