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私は物語から逃げます  作者: レイ
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紳士だらけ

それから数時間後、無事島に到着しましたよ。

結局肝試しは、イタズラ王子が諦めきれず実行することになりました。

皆優しすぎるでしょ。



「綺麗な島ですね…」



おぉ、ロワールちゃんが感動してる。

目を輝かしてる姿も可愛い。

本当にフランス人形みたいで可愛い。

今日着ている青のチェック柄のワンピースも似合ってるわ。



「そうですね…」



とか口では同意しながら別のこと考えています、すみません。

船から出て周りを見回すと確かに綺麗だわ。

自然豊かな木々に囲まれた宿も高級感ある建物だし、海も青々としていて綺麗。

こんな所に主人公来てたのか。

羨ましい。



「こっちだぞ、君たち!」



え、もうそんな所まで歩いてるのイタズラ王子。

1人だけ宿の入り口に居るのに対し、他の皆はまだ船から降りたばっかりなんですけど。

ワクワクしすぎでしょ、イタズラ王子。



「いつも以上にテンション高いな、イオン」



「こういうの好きだろ、あいつ…」 



苦笑いしながらもついていくログに完全に呆れ果ててるライド君…何か良いよね。

それより、ログもライド君もちゃっかりアリアの荷物まで持ってるから偉い。

ルーシス様には私が持たせないように自分の荷物は抱き抱えてます。

荷物持たせるとか無理です。



「大丈夫かい? 僕が持つよ?」



「いいえ、ルーシス様にお持ちいただくなんて申し訳ないので」



意地でも自分で持つつもりでいたのに取り上げられました。

何故取り上げるんですか。

居候の身分で大変お世話になっている人に持たせるとか私何様ですか。

本当はここに旅行に来て良いような身分じゃないですよ。

たまたま朝に国王様にすれ違った時には。



「旅行かい? 楽しんできてね」



ってにこやかに言われたけど。

あれって裏があったりするのかな。

居候の癖に旅行とは良い身分だなっていう意味合いで言ってたりして。

そんなニュアンスに全く聞こえなかったけど。

私がそんな風に思いたくないから感じ取れなかっただけかな。

とにかくルーシス様、私めのお荷物をお返しくだされ。



「君たち、早く早く!」



「あはは、イオン君楽しそうだね。 少し急いであげようか」



「え、あ」



はい、って言おうとしたら荷物を持ったまま先に行っちゃいました。

その時気付きませんでしたが、ちゃっかりイタズラ王子もローゼンの荷物運んでました。

ここにいる男性たち、紳士が多いですね。

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