邪魔者は退散します
「君、何か想像と反応が違うぞ?!」
はい、到着しました。
おいおい、ローゼンの前でそんなこと言ったら計画がオープンになるじゃないですか。
「どういうこと?」
ほら、ローゼンが私のこと睨み付けてきた。
「いえ、あのですね。 イオン様はローゼンさんに笑って欲しくてイタズラを今日止めてみたんです」
「笑って?」
「僕と接するときいつも君は怒っているからな。 たまには笑わせてやりたいと思って彼女に相談したらイタズラを止めてみたらどうだと提案されてやってみた。 だが、何というかこう、想像していたのと違ってな。 ローゼンの表情が暗くなっているように感じたんだ。 これじゃあ逆効果だと途中で気が付いてしまったぞ」
君のせいだと頬を膨らませながら怒っているイタズラ王子に戸惑いが隠せないローゼン。
え、何か、もう私必要なくないですか?
あとは私が悪役のまま退場すれば、この2人良い雰囲気になりそうじゃないですか。
「あ、すみません。 私少し用事を思い出しました」
え、シェリー?とか、おい、君とか教室から聞こえて来たけど知りません。
あとはお互いに思っていることを良い合えば上手く行くんじゃないかな、あの2人は。