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私は物語から逃げます  作者: レイ
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テンション上がりますな

ふふふ、非常に良いところ見たわ。

乙女ゲームってやっぱりこうじゃないとね。

もっとこういうイベントがあれば良いのに、そういうの少なかったわよね。

今度はロワールちゃんとかローゼンとかの恋バナとかイベントとかに遭遇したいわ。

アリアとログのイベント染みた場面には出会うんだけど、他の2人のイベントは見たことない。

見たい、切実に。

きっと、これからあるイベントで見れるわよね。

だってまだ5月だし。

まだまだこれからよね、よし。


その日はそれ以外のイベント事もなく、女の子探しに行けるわけもなくルーシス様と共に豪邸へ向かいました。



「今週の土曜日なんだけど、父さんと母さんとの挨拶の場を設けたいと思うんだけど、何か予定あるかい?」



「いえ、ございません。 土曜日よろしくお願いします」



客室に着く前にルーシス様から話を振られましたよ。

ついに来ましたな、国王、国王妃への挨拶。

今までお会いすることもなく、客室に居着きましたがついに。

緊張するな…。

そういえば手土産とか何もないし、改まった服とかないな。

手持ちのドレスなんてあの白いドレスとかないし。

どうしよう、何か買ってきた方が良いだろうか。

土曜日とかあまり日数ないし、買うなら明日か明後日だな。

買いに行くにしても、ルーシス様に外出許可とか必要よね。



「あの、ルーシス様。 私、土曜日のご挨拶のために買い物に行きたいのですが、よろしいでしょうか?」



顔を見ず、お綺麗な手元をガン見しながら言いました。

だって顔見たらまともに話せないから。  

話したいこと何も話せないから。



「良いよ。 僕もついて行くよ」



「え、いえ、そんなルーシス様のお時間をいただくわけには…!」



ってつい顔を上げればルーシス様の顔を見てしまいました。

あぁ、イケメン。

今日も顔も良い。



「大丈夫だよ。 明日の放課後行こうか。 具体的に何を買いたいんだい?」



これは放課後のデートになりますか、皆さん。

展開早いですね…。

そもそもご両親に挨拶って凄い展開ですよね、今更ですが。

付き合っていませんし、そういう間柄でもありませんがね。

感覚としては知人紹介的な感じなんだろうな、ルーシス様は。

私としては大好きな人のご両親にご挨拶なんだけどね。

この温度差よ。



「ありがとうございます… ちょっとした手土産とその時に着る洋服を」



「分かったよ。 手土産はおすすめの店があるから紹介するし、ドレスも知り合いの店があるから連れてってあげる」



「何から何まで本当にありがとうございます…」



もう、本当にこの人って素敵よね。

ゲームの中に出てくるルーシス様も最高だけど、生のルーシス様も素敵。



「それじゃあ、また明日」



「はい、おやすみなさい」



そう言って別れましたが、客室入った途端に暴れまわりたくなりましたよ。

だって、デートですよ。

ルーシス様は否定するでしょうが。

するよね、多分。

しかも制服デート。

いやぁ、テンション上がりますな。

今日興奮して寝れないかも。

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