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私は物語から逃げます  作者: レイ
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めっちゃ良い子

沢山の閲覧、ブックマーク誠にありがとうございます。

感無量でございます。

感謝の気持ちを作品に込めたいと存じますので、最後までお付き合いいただけると幸いでございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

クラスが分からなかったんだから、確実に自分の所ではないところに仕舞ったわ。

だとしたら本来入れる人が困ってるんじゃ?!

ま、まさか主人公のところに仕舞ったわけないわよね、私?!

何初日から無意識に嫌がらせしてんのよ?!

自分で自分の首絞めてんじゃないの?!


あぁ、死へと一歩近付いてしまったわ。

情けなくて涙が出ちゃう。



「あ、いたいた。 スザリアさん」



今度は誰よ、しかもファミリーネームで呼んでくるなんて、と目線を少し上げれば先程逃げるきっかけをくれた黒目黒髪のライド君じゃないですか。

攻略対象君じゃないですか、嫌だぁ。

実はその髪がかつらなのもその目がカラーコンタクトなのも知ってるんだから。

双子だって知られたくなくて変装して名前変えてるのだって知ってるんだから。


って違うわ。

何で名前知ってんの?

私名乗って無いわよね?



「俺の所に間違って靴入ってたから直しておいたぜ?」



ナンですと?!

めっちゃ良い子じゃないですか。

そうよね、靴に名前書いてあれば名前分かるわよね、しかも彼の前で入れていたんだから誰が入れていたのか分かるわよね。

しかも、クラスまで調べて正しい所にまで入れてくれるなんて。

流石ルーシス様の弟。



「すみませんでした。 わざわざありがとうございます、助かりました。 何かお礼を…」



ただのクラスメートと長いこと思いながら接してごめんなさい。

ライドファンの皆さん、この子めっちゃ良い子ですね。

ザ男の子って感じの子だけど、真面目だし優しいし幸せになって欲しい子だわ。

主人公はルーシス様にお渡ししちゃうから残念ながら渡せないけど、他の子を私が探そうか?

どんな子が良いだろう。

彼と一緒に普通の学園生活を送ってくれそうな子よね。

そんな子いっぱい居そうだけど、心優しい子が合いそうようね、ってダメだ完全にそれ主人公だわ。



「良いって、そういうの。 それじゃ」



そう言って颯爽と去っていくライドに、必ず私が良い子を探して貴方を幸せにしてあげるからね、と勝手に決めたのだった。

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