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私は物語から逃げます  作者: レイ
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大炎上の可能性

朝食をいただいた後に部屋を出ると、こちらに向かってくるルーシス様の姿が!

あぁ、今日も美しい。

これで15歳とか何。

ただの美術品にしか見えてこないわ。



「おはよう、よく眠れたかい?」



「おはようございます、おかげさまでよく眠れました。 本当にありがとうございます」



「それは良かった。 それじゃあ、行こうか」



どこにって学校に決まってますよね。

この流れってまさか一緒に登校するんですか?!

それって主人公が3年生になってからのイベントですよね?

まだ1年生の4月下旬ですよ、まだ。



「さ、シェリー様。 お鞄お持ちします」



「え」



さらっとスーザンに鞄を持たれ、ルビはリーシス様の鞄を持ち玄関まで歩き始めてしまった。

え、待って。

ちょっと、昨日はエスコートまでされて今日は一緒に登校するとか校内で何言われるか!

恐ろしすぎるでしょ。



「行こう、シャリーさん」



『シェリーさん』

名前呼ばれちゃったよ、ついに。

ルーシス様に名前を。

ってこんな所で時間取ってたらルーシス様が遅刻しちゃうわ。



「は、はい」



早歩きでルーシス様の後を追い掛けているけど、昨日の私、どうして考えなかったの。

普通に考えて王子であるルーシス様のエスコートをされたら、目を付けられるに決まってるじゃない。

主人公の場合、シェリーに目を付けられて散々な目にあってたでしょう。

シャリーが私になってもそれは変わらないでしょうが。

いじめる主犯が私じゃなくなるだけ。


だって、アリアのときがそうじゃない。

私がやらなくても、リリーがアリアのこといじめていたじゃない。

あぁ、最悪だわ。

私の場合、それプラス、パーティ翌日に一緒に登校。

大炎上間違いなし。

アリアとかローゼンとかロワールちゃんとか私の傍にいない方が良さそうね。

特にアリア。

巻き込まれる可能性大だわ。

いくらログがいるとはいえ、何がきっかけになるか分からないんだから離していた方が良いわ。


まぁ、もともと女の子探しの旅に出るつもりだったから彼女たちと一緒に行動するつもりはなかったけど、気を付けましょう。

次にロワールちゃん。

同じクラスで隣の席だからもしかしたら被害が出るかもしれないわね。

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