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私は物語から逃げます  作者: レイ
48/120

積みました

皆さま、多くの閲覧・ブックマーク・評価をいただき誠にありがとうございます。

自分なりに本日更新頑張りました。

今日の様にどんどん更新できる日は限られておりますが、できるだけ毎日更新していきますのでよろしくお願いいたします。

(本日の更新はここまでとなりますが、また明日更新いたします)

結局、ルーシス様はその日は踊らずただ私の傍にいるだけでした。

隣にいてくれるだけで目の保養だし、良い思いをさせてくれたので私としてはありがたかったけどね。

本当は主人公と踊るはずだったのに、可哀想。

本当に可哀想。

と思っていたらパーティ無事終了しました。

みんなぞろぞろと帰り始めたから私も帰りたいのだけど、服を預けていると思われるのよね。



「あ、あの、ルーシス様?」



「何だい?」



あぁ、イケメン。

もういるだけで私の幸せ、じゃなくて。



「私のお洋服とか、このお借りしたものなのですが」



「ん? そうだね、そろそろ着替えに行こうか」



よし、これで今日は帰れるぞ。

そう思ってルーシス様の後を追い掛け、制服に着替えたわけなんですが。



「君、家の方はもう来ているのかい?」



家の人はどっか消えていませんとか言ったら心優しいルーシス様のことだから、心配で何かしてくれそうだけど、何がきっかけで婚約者だと気付かせるか分からないから下手なこと言えないわ。



「えっと… 実は断ってしまいまして。 あ、でも自力で帰れますのでご心配なさらないでください」



そう、私のことは気にしないでくれ。

そういう意味で伝えたのに、ルーシス様は一瞬驚いた顔をした。



「君、もし歩いて帰るつもりならそれは見過ごすことはできないよ。 送ってあげるから待ってて」



ナンデスト?!

家まで来られるとまずいよ。

家の電気消してきたから皆帰りを待たずに寝たって思ってくれたら良いけど、下手したらいないことがバレかねない。

家の近くで降ろして貰うしかないわね。



「帰ろうか」



「あ、はい。 ありがとうございます…」



そうしよう、とその時私は思っていました。

まさか、帰りにこんなことになっているなんて誰が思うでしょうか。

家に入ろうとしたら、いつの間にか家の鍵が変わっていてドアが開かなくなっていたのです。

家の方には明かりがついているので、誰かがいるのは確実。

こんな嫌がらせをするのはあの姉妹しかない。

人がいない時間を狙って戻ってきたのね。

何なの、あの姉妹!

居なくなったと思えば戻ってきて嫌がらせとか意味わからん!



「どうしたんだい?」



いつまでも家に入らない私を心配したルーシス様は車を降りて来てしまいました。

どうすんのよ、これ。



「あぁ、その」



実は姉妹からの嫌がらせで家に入れなくなりました、とか言えないし。

ここでインターホンを押して開けてくれって頼んで素直に開けてくれるか分からないし。

どんだけ誤魔化しても家の中入るまでルーシス様は立ち去ってくれないだろうし。

積んだ。

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