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私は物語から逃げます  作者: レイ
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デジャブ

結局私はドレスを選ばず、他の3人は試着したものを購入してました。

良かった良かった。

その後待ち合わせした時計台で別れ、家に帰りベッドにダイブした。

あのドレス、あの店で主人公購入してたんだ。

どこで購入したとか描かれてなかったから知らなかったわ。

確かポイントを貯めて購入するのよね。

初めての場合、持っているポイントが少ないからデフォルトのドレスに攻略対象の好きな色の何かを持つのが精々って所だった気がする。

2年、3年生はポイント余るからドレス買えるけど。

そもそも3年生はドレスが送られてくるから買わなくて良いんだった。



「あのドレス綺麗だったな…」



主人公が着ていたあのドレス。

着たいけど、恐れ多くて試着もできなかったわ。


パーティどうしよう…行きたくないな。

行きたくないけど、主人公のドレスが気になる。

紫着てるのか、着てるんだろうな、あぁ、眠い。



そうして、向かえてしまいましたパーティ当日。

その間もルーシス様に会う女性を探し歩きましたが、見当たりませんでした。

もうこうなったらパーティには行かないけど、入り口で隠れて主人公の到着を待つしかないわね。

待ってる間にルーシス様のお姿を見れたらラッキーってことで。


こうして隠れていると入学式の時を思い出すわね。

そうそう、こうやって隠れていたときに後ろからイタズラ王子が。



「君は隠れて何をしているんだい?」



そうそう、こんな風に。



「あ」



って振り向けば面白そうにこちらを見ているイタズラ王子と、無表情でこちらを見下ろすアクセス。

何だかアクセス久しぶりね。

元気そうで何よりだわ。

じゃなくて、またこの展開か!



「見たところドレスも着ていないし… 何かあったのかい?」



私、中入る予定なくて制服でここに来ました。

もっと地味な服着てくれば良かったわ。



「あ、あの、足がまだ治っていなくて… 中に入っても踊れませんし…雰囲気だけでも味わえればと思いまして」



苦し紛れに出たのはその台詞でした。

隣にいるアクセスは無表情で何考えてるのか分からないし、イタズラ王子は罰が悪いのか視線を反らして何も言えなくなってるし。

誰か来て、ここに。

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