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私は物語から逃げます  作者: レイ
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さぁ、頑張っていきましょう!

結局クラスまで連れて行って貰い、担任の先生にまで情報共有しルーシス様は去っていきました。

何かもうホントに頭が上がりません。



「シェリーさん、大丈夫ですか?」



隣の席のロワールちゃんが小声で声をかけてくれました。

凄い嬉しい、嬉しい筈なのに何故か涙が出てきました。

何でかな、最近涙腺崩壊してるのだけど。

以前ロワールちゃんに借りた、というか貰ったハンカチで顔をゴシゴシ拭く。



「大丈夫です」



こんなところで躓いてたまるもんですか。

逃げて逃げて逃げまくるのよ、私。

べそかいたって何も解決しないんだから。



「ロワールちゃん、お互いに頑張りましょうね」



「? そうですわね」



ロワールちゃんはライド君のことを頑張って。

私は生き抜くために今のこの状況からでも、バッドエンドから逃れてみせるから。

よし、頑張るぞ。

今日はイベントというイベントは終わったから明日ね。

明日は主人公が来週の月曜日にテストがあることを知って放課後教室に残って勉強をしていた所、ライド君が一緒に残って勉強を見てくれるって奴ね。

まさか前からライド君が勉強してたなんてイベントも描写もないからゲームでは分からないわよね。


そうそう、私何を勉強すれば良いのかしら。

このままじゃホントに駄目だわ。

何か何処かにヒントとかないのかな、と机の中にある教科書を広げてみるも分からない。

日本で習った内容ではないのは確かだわ。

これじゃ赤点確実ね。



「シェリーさんはお勉強の方の進み具合はいかがですか?」



昼休みになったタイミングでロワールちゃんが話を振ってくれた。

よくぞ聞いてくれました、女神様、ロワール様。



「全く。 何が出るのか分からないですし何から手をつけたら良いのか分からず」



「あら、それは大変ですわ。 私でよろしければ見て差し上げますわ」



何ですと?!



「よろしいんですか?」



「はい。 今日の放課後から始めますか?」



「お願いします!」



本当にこの子は女神様に違いない。

これで来週のテストは何とかなるかもしれない。

やっぱり持つべきものは友だね。

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