表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は物語から逃げます  作者: レイ
20/120

一件落着?

「わ、私は何もしてませんから!」



そう言ってリリーは教室を出て行ったが、あの慌て方では私がやりましたと言ってるようなものなんだけど気付いてないんだろうな。



「大丈夫かい?」



「……は、はい、ありがとう、ございます。 あの、ご、護衛って」



ログがアリアに近付き、手を差し出した。

その手を掴むかどうか迷うアリアにログは優しく笑った。



「しばらく周りを見させてくれないか? ずーと一緒ってわけじゃないから安心して欲しい。 何もないに越したことはないんだけど、何かあったとしたら嫌だしさ」



おぉ、どうして嫌なのか知りたいわね、私としては。

まさか眼鏡ツインテールの可愛さにログは気付いたのかしら?

だって先からアリアしか見てないもの。



「そ、そんな、わた、私に護衛なんて」



「アリア、お願いしたら? 次はどんなことしてくるか分からないじゃない」



そうよ、アリア、お願いしちゃいなよ。

ログは力もあるから凄く心強い味方になると思うよ。



「俺じゃ君の力にならないか?」



あぁ、何その台詞。

もう一回聞きたい。



「…え、あ、あの、その」



さっきまで真っ青だった顔が真っ赤ね、アリア。

見てるこっちまで恥ずかしくなってくるから早く手を取ってあげなよ。



「お、…………お願い…します」



「はい、おまかせを」



そう言って手を取り合った2人に私は拍手をしたいと思います!

場を壊すからそんなことしないけど。



まぁ、これでだいぶ落ち着くかしら。

国王付きの騎士団の息子であるログ相手にリリーが手を出して来るとは思えないし。

動こうにもログとリリーは同じクラスだもんね。

良かった、良かった。

私の計画も一つ成功したし。



あとはローゼンとイタズラ王子ね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ