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呼び出しは
やって参りました放課後。
アリアたちはもう教室の中に居て貰い、あとはリリーを待つのみ。
あと重要なのはちゃんとログはここの部屋の前を走ってこちらに気付いてくれるよね?
という所なんだけど…
気付けるように窓全開にしたいけど、それはそれでリリーに警戒されそうだから数センチだけ開けることにしました。
もっと開けたい、開けたいのに。
小声で話されたら終わるじゃないか!
「あら、何かしらこのメンバーは」
やってきましたリリー!
ちゃんと来てくれる辺り良い子よね、この子。
逃げないようにそれとなく扉に近づき背中で扉を締める私!
「いえね、ちょっとこれからの事を話し合う必要があるんじゃないかと思いまして?」
「話し合う? 何を話す必要があるというの?」
あぁ、ローゼン、顔が鬼のようになっているわ。
駄目よ、手を出しちゃ。
今は我慢よ、ヒーローが来るまでは我慢!
ヒーローは遅れてやってくる…来るわよね?
「時間の無駄になりそうだから私は帰りますわ」
あ、やばいぞ。
帰るの早くない?
もうちょっと熱く語ってから帰るべきでしょ!?