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私は物語から逃げます  作者: レイ
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約束

ログ√を説明します。

と言っても特にログに問題はなくて、主人公の身分が進行上問題となるだけでその他は問題なかったわね。


そう、シェリー以外は。

このログ√、シェリーは彼に殺されます。

何故かというと、理由は簡単。

シェリーがいると主人公がのびのびと暮らせないから。

それも独断で行ったわけではなく、ルーシス様からの許可を得てやったのよね。

ルーシス様からしたら、一目惚れした子が自分の友達と恋に落ちて幸せになれそうなのに、自分の婚約者が原因で幸せになれないなど許されないことだったのでしょうね。

 

あぁ、あのときのルーシス様の切ない顔。

思い出すだけで私も悲しくなります。

自分が幸せにしてあげたいのにって思ってるのがこちらにも伝わってきて慰めたくなったわ。

貴方には私がいるじゃないですか!ってね。



あぁ、現実逃避もここまでにしなきゃ。

実はですね、あのあと2人と別れてA組の教室に私来ました。

恐ろしいことしてると思うでしょう?

私もそう思う。

だって攻略対象のオンパレードですよ、この教室。

何の為にこんな危険地帯に着たかというと、リリーを見つけに来たました。


このリリーをどうにかして放課後に空き教室に連れてって、その後アリアと接触させてからログを投入する予定を立てているんだけど。

やっぱり確実なのは呼び出すしかないわよね…。



「貴女どなた?」



あまりにも廊下からじっとリリーのことを見続けていたら、まさかの向こうから声掛けてくれました。



「シェリーと申します。 貴女にお願いがあり参りました」



「お願い? (わたくし)に?」



「はい。 放課後に1階の空き教室に来て欲しいのです」



「………何を企んでますの?」



「企むなんてとんでもない」



貴女がアリアに手を出そうとした時にログを遭遇させようとしてるだけじゃないですか。

何でそんな警戒心強いのかしら。

やっぱり疚しい気持ちがあるからかしら?

そうよね、昨日今日と色々やらかしてくれたものね。

さぁ、どう出るリリー。

思わずにやけそうになる顔を引き締め、真顔を保とうと頑張ってるんだけど、口角が引く付くわ。



「……良いわ、ただし変なことしたら只じゃおかないからよく覚えていなさい」



そう言って去って行ったけど、怖。

何今の顔見ました?

皆さん…女の子がするような表情じゃないですよ。

ま、約束はこじつけたし、あとはアリアたちにも予定伝えれば何とかなりそうね。

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