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私は物語から逃げます  作者: レイ
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ありがとうございました

「あえてこの場でそれを伝えた理由をお伝えします。私の婚約者はその家族の悪事とは全く関係しておりません。それは私やこの国の王、白の者、そしてこの学園の先生方が証明できます。それをご理解いただいた上で今からその彼女をステージに呼びたいと思います」



そう言われたのと同時に後ろからルビに促され、ステージに上がろうとするも足が震えて上手く歩けません。

ルーシス様や皆を待たせてるとは分かってるんだけど、足がすくんで。



「ごめんね、伝えるのがいつも遅くなってしまって」



あまりにも私が歩くのが遅いからかルーシス様が私の側に来て手を差し出してくれましたよ。

私が手を伸ばすか迷っていると、何故か背後に回り。



「うわぁあ?!」



お姫様抱っこされましたよ。

それも大人数の中で。



「こっちの方が今は良さそうだね」



え、重くないの?

このドレスもなかなか重かった気がするけど。

ていうか恥ずかしいので降ろしてくれませんか?!



「ちょっとこのままね」



どうやら彼は降ろしてくれる気配がないので、諦めました。

最期だと思ってルーシス様の腕の中の温もりを感じていこうじゃないですか。

皆の前で私の無実は伝えられたけど、私を呼んで何をするつもりですか。

まさか、私には別の罪を言い渡すとかですか。



「はい、降りられるかい?」



そう言われて降ろされた先はステージの上でした。

こんな所で話してたの、ルーシス様。

流石だわ、私なら失神する、じゃなくて今から何を言われるんですか、私は。



「シェリーさん」



緊張して前ばかり気にしていたからルーシス様のこと見てなかったけど、いつの間にか片膝ついてました。

え、何するの。



「僕は君のことを好きです。 よろしければ僕と結婚して貰えませんか?」



「え?!」



いつルーシス様が私を?!

え、この場で殺される宣言じゃなくてプロポーズ?!

こんなのゲームでもなかったんですけど。

卒業式終わった後に桜のしたで言われたけども。



「え、わ、私で、良いのですか?」 



「うん、君が良いんだ。 今まで寂しい思いをたくさんさせてごめんね。 もう離れないから」




こうして、その後私は大号泣してルーシス様を困らせ、プロポーズにはイエスと泣きながら答えさせていただきましたよ。

ずっと不安だったんですよ。

何がきっかけでバッドエンドを迎えるか分からなかったから。

まさか、こんなハッピーエンドを迎えられるなんてルーシス様のお陰かな。


他の皆からも同様に幸せな話が届けられ、私の回りには3組のカップルが出来上がりました。



ゲームでの物語に全く沿わないまま、主人公と接触しないまま、こんな素敵なエンディングを迎えられて幸せ者です。


本当にこの世界に来て良かった。

この世界のルーシス様に会えて、こうして彼の隣に居られる今が幸せです。

皆様、沢山の閲覧、ブックマーク、評価をいつもありがとうございます。

こうして最終回まで記載できましたのは皆様のおかけでございます。

本当にありがとうございました。

また新しい作品等を記載予定ですので、そのときにまたお付き合いいただけますと幸いでございます。

本当に皆様ありがとうございました。

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