妄想が膨らみます
「私無実デス、ホントニ」
信じて貰えないと思いますがね!
こんな怪しいやつ裏がないと思えないよね。
100%裏がない訳じゃないけど、今回は良い方向にしか作用しないから!
皆幸せになるよ、ほら私の頭の中ではアリア幸せそうに笑ってるから!
「……誰だか知らないけど、アリアに何かしようなら許さないよ」
「悪いことするつもりはございません」
「ローゼン、あの、これを貸してくれたの、その方」
「え? そうなの?」
あぁ、そうそう。ローゼンって子だっわ。
一回しか出てこないから名前とか顔とか忘れてたよ。
具体的にどんな子か知らないけど、凄い正義感強そうな子ね。
真面目そうだし。
そんな子をシェリーはどうやって脅したんだか。
「うん…そうなの」
「あぁ、ごめんなさい。 あたし勘違いしちゃったみたい。 あたしはその子の友達でローゼンよろしく」
「シェリーです。 大丈夫です、この状況見たら誰もがそう思われますよね」
と口では言いつつ、私勝手にもうひとつのカップルを成立させてました。
このローゼン、イオンとくっつけたら面白そうじゃないかしら。
喧嘩っプルみたいになりそう。
真面目と不真面目で良い関係を築けそうじゃない?
とか考えてました。
「悪かったわね。 このまま教室には戻れないし、あたしとこの子は帰るわ」
「あ、あのこれ乾かして返しますから!」
「大丈夫です、それはプレゼントしますよ」
今後の迷惑料として受け取っておいてください。
その迷惑料を上回る幸せをお届けするから見てなよ、2人とも。