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私は物語から逃げます  作者: レイ
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学園祭当日に

復旧したのはそれから数十分後でした。

特に電気のブレーカーが落ちただけで、そのほかの影響はなかったとか。

何事もなく済んだので4人が部屋に戻ろうとすれば、イタズラ王子のポケットから何やら音楽が流れ始めましたよ。

まさか携帯か。

この世界にも携帯ってあるんだ、私も欲しい。

写真撮影の為に。



「おぉ、何だい? そうなのかい? それは仕方ないな」



何やら落胆しながら話しているがやっぱりこの落雷で何かあったのだろうか。



「君たち、これから更に天候が悪くなるらしいから残念だが旅行は終了して急いで帰ろう。 荷物を持って外へ出てくれ」



台風か来てるのかな?

夏だから天気が変わりやすいのは分かるけど、こんなに急いで出ていかないといけない天候って。

そんなこと考えたって仕方ないよね。

帰れるときに帰らないと。



こうして3日目にして旅行は終了しました。

私たちが去った後、台風が2つあの島に上陸してしまったそうです。

あのまま残っていたら一切外に出れず、電気も見ずも使えなくなっていた可能性があったと聞いたのであのタイミングで出てきて良かったみたい。

私としてもやりたいことはやれたし、良かったかなって思ってるし。

まだ来年、再来年あるし。

でも、来年はロワールちゃんと主人公が同じクラスになって友達になるんだよね。

そうすると攻略対象たちも主人公と関わる機会が増える可能性が高くなり、今よりも危険性が高く私の命が危ぶまれる。

ついでに攻略対象たちはまた主人公と同じクラスで私だけ違うクラス。

アリアも違うクラスでローゼンは書かれてなかったから分からないわね。

3年生はクラス替えがないため、私がロワールちゃんと一緒のクラスなのは今だけ。

つまり、こんな風に8人で集まってワイワイできるのも今だけなのです。

そう考えるともう少し一緒に居たかったな。




あっという間に楽しかった夏休みを終え、学園祭が始まりました。

私のクラスは作品の展覧会なので、作品準備には時間がかかるけど、当日はそこまで忙しくありません。

主人公たちのクラスは喫茶店だから忙しそうだよね。

イベントとしては、好感度が高いキャラクターと一緒に構内を回るっていうものだったな。


ロワールちゃんは当日、ライド君と回るっ言ってから私は1人です。

1人で何してるか分かりますか?


校庭の草むしりを開始しました。


用務員の人と何故か話をしていたら、いつの間にか草むしりしてましたよ、私。

ほら、構内にいると主人公とマージュと出会す可能性が高いでしょう。

だから良いの。

わぁい、草むしり楽しい。

校庭も綺麗になって良いことだらけじゃない。


麦わら帽子を借り、体操着を着用し首にタオルを巻いている女なんてこの学園に私しかないでしょうね。

それも学園祭の当日に。

他のアリアたちもログやイタズラ王子たちと今頃構内を歩き回っている頃かな。



「まだ夏だな…」



水分を取りなからやっているとはいえ、汗は出るし喉は渇くな。  

下手すると熱中症にかかっちゃいそう。

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