平和だったゲームが…
次は『6』を引きました。
誰かこの空気をどうにかしてくれ、と思いながら周りを見ると。
「あ、あたしだわ」
王様はローゼンでした。
若干何を命令されるのか怖いのですが。
ほら、私彼女を何回か怒らせたことあるのでね、日々のお返しとかされそうで。
「そうね… 『7』番が『2』番に『3』番の秘密を教えてください」
まさかの2人じゃなくて3人の被害者が。
しかも3番可哀想。
「あれ、僕が『7』番だ」
「私が『2』番です」
「僕が『3』番だ… ローゼン、君僕が『3』を引いたと分かって言っただろ?!」
そんな馬鹿な。
だってイタズラ王子とローゼンって一番離れた席座ってるんですよ。
何を引いたかなんて分かるわけないじゃないですか。
「何言ってんの。 分かるわけないでしょう。 さぁ、ルーシス様、彼の秘密を言ってください」
「ルーシス! 変なことは言わないでくれよ?!」
変なことって何よ。
逆に気になるはそれが。
「変なことではないけど、そうだね。 実はこう見えて辛いものが大好きとかかな。 可愛らしい見た目だから甘いものが好きなのかと思いがちだけど、辛い物が好きなんだよね。 甘いものも好きだけど」
「ああぁ、何だ、そんなことか…」
へぇ、そうなんだ。
見た目に合わず、辛党。
ゲームでそんな情報なかったな。
新情報だわ。
「あら、でしたら今度物をプレゼントしますね」
ロワールちゃん優しい。
だけど、わざわざプレゼントとかしなくて良いと思うよ。
「おう、ありがとう! 喜んで貰うぜ」
うん、これも良い感じだけどね、さっきと同様にローゼンの顔が怖いことになってる。
何この王様ゲーム。
ある意味怖いんだけど。
「じゃあ、次行こかじゃないか」
これ何回戦やるんだろう。
そう思いながら引けば、今度は『3』。
なかなか王様当たらないわね。
「やっと来ました! 王様は僕だぜ!」
うあぁあああああ、一番当たっちゃいけない人に当たりましたよ皆さん。
周りを見れば皆顔が引きつってるじゃない。
何を言い出すの。
『3』とか言い出さないでよ。
「そうだな… 『4』番が『3』番をどう思っているのか皆の前で言ってもらおうじゃないか」
ぬああ、誰よ『4』番。
私のメンタルがやられる奴じゃないですか。
「僕だね、『4』番」
………まさかのルーシス様。
私、ここで死ぬんでしょうか。