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私は物語から逃げます  作者: レイ
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スタートします

乙女ゲーム『素敵な私のプリンスさま』というゲームを私はプレイしていた。

主に学園生活を描いたゲームで高校1年生~卒業までがゲームで描かれている。

主人公は平民で平凡な女子高生で、そんな彼女の周りには5人の攻略対象がいる。

1人目は国王の息子であるルーシス、ザ王子様という見た目で物腰柔らかい青年で私は彼が大好きだった。

2人目は騎士団長の息子であるログ、騎士団らしく生真面目でまっすぐな性格をしている。実は照れ屋な所が人気だったらしい。

3人目は隣国から来たというイオン。

可愛らしい見た目に反してやることが派手で、イタズラ王子と名前がついていた気がする。 

4人目はその護衛としてきたアクセス。

無表情に見えて実は情深い彼にプレイヤーはメロメロだった。

5人目はクラスメイトなのだが、実はルーシスの弟だったと後で分かるキャラクターだったりする。

最初はただのクラスメイトでしかないのに。

顔だって全然似てないのに。

名前は確かライド。


あと隠しキャラでマージュというキャラクターがいたりする。

とある事をクリアしないと出てこない設定だ。


このゲームを私は何度も何度もプレイし、その度にルーシスに心射止められていたのだが、そんなある日のこと。

私は突然世界を去ることになり、気づけばそのゲームの中で目を覚ませていたのだ。


それも主人公ミーシャではなく、主人公と敵対している悪役令嬢、シェリーとして。

シェリーという人物だが、これぞ悪役令嬢というような女性で、毎回やることがえげつなく私は大嫌いだった。

最後は国外追放され、その後無事に生きてその地へ辿り着けたかは誰も把握できていないという話であった。

おそらく国内を出る間に殺されたに違いない。

それくらいの事をしたのだから仕方ないと当時は思っていたが、とんでもない。

そんなこと、させてたまるもんですか。



「絶対そんなエンディングなんて迎えないんだからね!」

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