表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソルティブレイク  作者: 渡莉しる
5/12

ずっといっしょ


俺は一瞬、舞衣が何を言っているのか分からなくなった。

彼女の放った言葉の衝撃が、あまりにも大きすぎたからだ。


「あなたと私が初めて出会ったとき、私は軍に追われていたの。私は世界を滅ぼそうとする反逆者。」


そうだ。出会ったあの日、俺が住んでいる街を襲った飛行機は、不自然なほど彼女に向かって攻撃を行っていた。


「あの日、あなたが現れていなければ、そのまま死んでいたわ。この世界の醜さに絶望していたから。でも、あなたが来てくれた。あなたのような優しさに溢れた人を探していたの。私の計画は、真実の「愛」を知る男性との子供を授け、他の人類は浄化すること。」


彼女は真剣な眼差しで話を続ける。

どうやら、冗談で言っているようではなさそうだ。


「もし、あなたが協力してくれないのであれば、それでいいわ。世界は残酷なまま終わりを迎える。それだけのことよ。」


俺はあの日、真実の「愛」というものを知ってしまった。

そして、その「愛」をすべて舞衣に捧げようと誓っていた。

俺は、舞衣のやろうとしていることであれば、たとえどんなことだとしても、ともに行動しようと心に決めていた。


だから、俺の答えはすでに明確に決まっていた・・・。


「ついていくよ。俺も世界には絶望していたところだ。この世界を一緒に変えよう。」


すると舞衣は、満面の笑みを浮かべて言った。


「うん、知ってた。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ