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第100話 あわや大惨事です

もう8月ですか…。というか、記念すべき100話目だし、もう少しサービスシーンを追加した方が良いのでしょうか?


要望が寄せられたら、ストーリーに問題無い(現代の倫理的にアウト!)程度に書き直します(笑)。ど素人なので、期待はしないで欲しいですが…。


*追記:修正が難しくなりましたので、この時点を以て追加はしない事とします。

「えっと、理解して貰えたかな?」


「…うん。」


「いや、今の間は!?」


聡は必死にティアナの理解を得ようと、身の潔白の証明を頑張るが、イマイチのようだ。


「…あぁ、もう良いかな。ここで過ごしてれば、その内に違うって分かるか。」


あんまりにも劣勢な為、聡はここでの説明を諦めて、今後の生活態度や普段の様子で理解してもらおうと、若干投げやりになってしまう。


「…あ、今の態度で、何となくお兄ちゃんの気持ちが分かったよ。勘違いしちゃったみたいで、ごめんなさい。」


「ほ、ホント?理解してくれたなら、良かったよ!あ、そうだ。お礼にお兄さんが、クッキーをあげようじゃないか。」


意外な形で納得してもらえた聡は、一瞬呆けるものの、直ぐに満面の笑みを浮かべて、機嫌良さげにアイテムボックスから布袋に入ったクッキーを取り出し、頭を撫でながら渡してやる。


「わ、わ〜い、ありがとう、お兄ちゃん!」


「うん、どういたしまして。あ、もう朝ご飯だよね?直ぐに行くから、準備をよろしくね。」


「は〜い!」


完全に物で釣った形になるのだが、納得してもらえて嬉しくなった聡は、微妙な表情を浮かべて受け取りづらそうにしてるティアナの様子には気が付かず、機嫌良く見送る。

その歳にして、遠慮を覚えるなど、随分と出来た子である。お兄さん(筆者)としては、もう少し聡に甘えてくれると、書きやすいのだが。その点で言えば、ニコラなんて…いえ、何でもありません。


「…?何かとんでもない事を、誰かが書こうとしてたような?い、いや、それよりも、廊下に人が来ない内に、さっさとフラウを起こして、朝食を摂るとするか。」


聡はドアから離れて、未だぐっすり眠っているフラウを起こす為、ベッドへと近付く。


「はぁ〜…。朝からお前さんのせいで、酷い目にあったぞ。」


何の警戒もしてない、弛んだ表情で寝入ってるフラウを見て、思わず悪態をつきながら、頭を撫でてしまう。まるで寝てるペットを愛でてるかのような扱いである。


これは、朝から精神を摩耗したからこそ、行動に出来ただけで、普段から女の子の頭を撫でるなど、そんなイケメン主人公みたいな真似はしていない。


「う、ううん…。」


ここまでして、漸く目が覚めた様で、布団の上で縮こまりながら、少し呻いている。


「もう朝だから、下に行って朝食を食べるよ。」


「…さとし、さま?」


寝ぼけ眼な上、舌っ足らずな感じで自身の名を呼ばれて、ドキッとしてしまう聡。


「う、うん、聡だよ?」


頭を撫でた状態のまま、手を重ねられて、振り払う事も出来ずに、戸惑いの表情の聡。


戸惑ってる聡の様子には気が付かず、フラウは手を握って自身の頬の所まで持っていくと、スリスリと頬ずりを始めてしまう。


「え、えぇ!?お〜い!フラウさんや〜?はぁ起きんと、飯抜きになるぞ〜?」


すっかり言葉遣いも崩れた聡は、触り心地の良い頬の感触に、理性を若干持ってがれながらも、ぐっと堪えて、フラウを現実世界に引き戻す為に、その肩を揺らしてやる。


「…あ、あれ?サトシ様が…。…ふぇぇぇ!?な、何でサトシ様がふがっ!」


「ちょっとばっかし落ち着こうか?まず、ここは俺の部屋ね?」


あんまり大声を出されても、誰かがすっ飛んで来ないとも限らないので、フラウの口を塞いで、落ち着くように語りかける。


すると最初は顔を真っ赤にして驚いていたものの、聡の言葉を理解していくと、段々と落ち着きを取り戻していく。


「どう?落ち着いた?」


「…(コクコク)。」


そんなに時間がかからずに、状況をしっかりと察してくれたフラウに、聡は心底ホッとしながら、手を離す。


「…混乱してしまって、すみませんでした。」


「いや、こっちこそ、いきなり口を押えてごめん。」


2人して謝るという、何とも変な空気感になりながらも、取り敢えずは落ち着く事が出来た。


「…そういえば昨日は、俺の血が吸いたくて、自分を抑えられなかったって感じかな?」


こんな状況だが、気になるものは仕方が無いという事で、直球で昨夜疑問に思った事を直球で聞く聡。


「は、はい。恥ずかしながら、サトシ様の匂いとかで、急に吸血衝動が抑えられなくなり、あのような大胆な行動を…。」


顔を赤くしながら俯くフラウは、中々に唆るものがあったが、鉄壁の意志を以て抑え込み、気にしてない風を装いながら、話を切り上げようとする。


「そっか。じゃあ次からは、あぁなる前に、早めに補給しようか。」


「はい、分かりました…。」


「じゃあ、この話は終わりって事で、誰にも見つからない内に、さっさと下に行こうか?今なら廊下に誰の気配も無いし。」


「はい、畏まりました。」


漸く元通りの状態に戻ったフラウは、聡の言葉に同意し頷きながら、ベッドから降り立つ。


「あ、その前に着替えなきゃか。」


「…あ!き、着替えて来ます!」


だが、自身の格好がネグリジェで、普通は男に見せる姿では無い事に気が付いて、バタバタと慌てて部屋に戻るのであった。


こうして、聡の平和な一日は幕を開けたのだった。


この数日後、凄惨な光景を目の当たりにするとも知らずに、聡は呑気にも『顔を赤くしたフラウは可愛いな』とか考えていた。

おや?何やら不穏な空気が…。

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