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7、決意の上京 2017年4月23日 10時

坂原は真剣に調べ物をしていた。凛久はお茶を出す。


「来宮先生の依頼ですか?」

「そう。ピアニストの娘探せって無茶だと思わない?」

「そうですねー。でも坂原さんなら出来るでしょ?」

「買い被りすぎだよ」


 そう言いながらも坂原は既に白野礼子の詳細を掴んでいた。白野礼子は神戸出身で18歳の時に東京の音楽大学へ進学。卒業後、プロのピアニストとして派手ではないが一応生計を立てているようだ。

「何か有力な情報はありました?」

「・・うん。なんかね、過去に一度だけスキャンダルがあったみたい」

「スキャンダル?」

「美人ピアニスト不倫か?! っていう記事」

「また不倫・・・?」

「その相手が・・・有住達治」

「有住って・・・あの有住不動産の?!」

「そう」


有住不動産とは、関東圏では知らない人は居ない大手不動産だ。東京の一等地にある豪邸が観光名所になるほどの有名人。


「で、その記事、信用できるんですか?」

「さあな。記事が出たのは一回だけでその後はまるでもみ消されたかのように一度も記事になってない」

「・・それって」

「逆に信用できそうだよな。で、調べてみた」

「さすがです」

「有住家の家族構成は夫婦と娘2人。何もおかしなところは無い。それにメイドを数名雇っているらしい」

「メイド・・・さすが不動産王」

「ここ数年、メイドの新規募集は無かったのに1ヶ月前から急に新人一人を募集し始めた」

「急に辞めたんですかね」

「りっちゃんさ、メイド経験ある?」

「文化祭でメイド喫茶やったことは・・・って、坂原さん・・?」

「潜入する絶好のチャンスだと思わない?りっちゃんにしか出来ない仕事だよ」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!東京・・・」

「いくら叩いても白野礼子に怪しい所は無い。どう考えても、この有住達治が関係してると思うんだよ。やっぱり潜入が一番手っ取り早いと思うんだ」

「・・・あたしにしか出来ないんですよね」

「うん。君にしか頼めない」

「そういうことならば・・」



翌々日、凛久は巨大なスーツケースを持って新大阪駅にいた。母の由凛にも池橋先生にも詳しくは話さず、決意の上京だった。

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