馬鹿とバカ
あ、はじめましてとなりあです。この前外で変なおじさんに「今五時ますか?五時ますか?」っておかしな日本語で時間を聞かれて、怖くて固まってたら「あんちゃんきちげぇか」って言われました(;´Д`)
「おにぃさーん、ちょっとよってかなーい?」
「たいへん言いにくいことなのだが、残念ながら僕は秀才。優れた学力に優れた身体能力、そしてこの優れた容姿。僕がいくらレベル…いや、発音が違ったな。いくらレヴェエルを落としても、とてもじゃないが君たちと同じ土俵に立てる人間じゃないんだ。すまんな…」
「そ、そうなの…わかったわ…」
しばらく歩いた後後ろを振り返る。あの女はもう店の中に入ってしまったようだ。
「ふうぅーう」
ふ抜けたため息が出てくる。ここは夜に生きる街金座。紺色の空をネオンが彩る不純な街だ。
街で声をかけられるかと思ったら店の案内ばかり。そんな時は頑固な秀才のフリをするのが一番だ。
『バカは天才には食いつかない。』
それがこの街で1年過ごしてみて得た教訓だ。普段から俺が「僕」なんて使うわけがない。
「なーに格好つけたことを言ってるんですか!紺太さんだって馬鹿でしょう!」
「言ってねぇよ!勝手に考えを読み取ってんのはそっちだろうがバーカ!あと俺はバカじゃねぇ、て・ん・さ・いだ。覚えとけ!」
「紺太さん…漢字で馬鹿ってかけますか?」
「あったりまえだ!バカにしてんのか?…えぇーっと…ちょっと待てドわすれだ。…あ、そうだそうだ。馬に…みせ、そう店だ!『馬店』これでどうだ!」
「…競馬でもやってるんですか?そんなんだから作者も紺太さんのセリフだけ『バカ』ってカタカナで書いてるんですよ!」
「言われてみれば…俺のセリフのバカだけ全部カタカナだ。恨むぜ作者。」
こいつは百花。馴れ初めは次の話で話すが、100円玉の付喪神(付喪神)らしい。まあ『もやしっ子』とでも呼べばいいと思う。透き通った青い髪に真紅の瞳。見た目は可愛いくせに、俺のすることに対してすぐ文句をつけてくる厄介者だ。
「相変わらず紺太さんは説明が下手くそですね!」
黙っとけ。無視して俺は歩き始める。
どうだったでしょうか。一応初めての投稿になります。コメントください。家に会いに行きます。嘘です。