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兵器のOSは美少女なわけがない

 国という概念がなくなってから100年程経った。

 色々な国家の代表者が、領土拡大に重点を置くようになり30程の国々が冷戦状態になった。それに危機感を持った1人の会社経営者が革命を起こした。

 圧倒的な資金と人員で国家の軍隊を殲滅した。そこから全ての国が自国で発行している通貨の価値を失う。しかし企業を別だった。金等の金属を大量保有や自社の製品で、交渉し物々交換によって兵器を手に入れ国家以上の力を持った。

 この事によって国が崩壊して、企業国家が誕生する。そして地球全土1つの通貨で統一された。企業合併や買収等のM&Aが激しくなった。機密裏に兵器開発や戦闘部隊の保有等が進む。

 だが武力による他企業の征服は許される事ではない。

 しかしお金では可能なのだ。


 侵略すら全てはお金の力で出来るそんな現状の話。

 


--西暦2159年8月20日

  福岡を視察これが今回の俺が、指揮する部隊の任務だ。

トラックの荷台に俺と部下の2人更に運転席に1人いる。皆黒一色のパワードスーツと名が付いた、ライダースーツみたいな物を着用している。

「隊長今回は本当に視察だけ何でしょうか?」

 荷台にいる部下の一人が質問してきた。

 「戦闘が目的ではなく、敵の最新機確認だ」

 「その最新機の情報は何もないのですか?」

 「ああ。今回は破壊や拿捕の命は出ていない」

 そういうと一人の若い女性隊員が口を開く。

 「でもたいちょ~~戦争とかないのに兵器開発て可笑しいよね?」

 と甘ったるい声色で、緊張感が抜ける様な雰囲気で語りかけて来た。

 「お前がそれを考える必要あるか?……任務に集中しろ」

 そう俺が言うとこの場が、少しだけだが笑いが起きた。

 

 俺が所属している部隊はかつて、日本と呼ばれていた国にあった鹿児島に、本拠地を置く複合企業が保持している軍隊だ。

 今回の任務は、開発中の『ワルキューレTYPEzero』への参考に敵企業の新型機を視察する事。

 目的地に着くが警備の厳重さに唖然とした。

 「たいちょ~~ここに忍び込むんですか?敵の殺戮ロボット15体はいるんじゃないですか~~ぁ」

 彼女は状況把握能力が優れている。口調や性格に難があっつても隊員としては優秀である。

 「霙その中に新型はいるか?」

 霙とは先程ロボットの数を報告?してくれた彼女の名だ。俺が階級で人を呼ぶのが好きじゃない事は今は、どうでもいい。

 「いませんよぉ~~。多分15体が警備している中心の建物の中」

 「じゃあ俺が一人で行く。ここから10キロ先で待機し60分後には、俺が戻る戻らないに関わらず帰還しろ。隊長命令だから絶対遵守だ」

 そう言って俺は武器を数点持ちトラックの荷台から出た。

 学校のグランドがかなり広い場所と説明するのが一番適切。その中央に東京ドーム程の大きさの建物が新型機のある目的地。

 しかしそこには、今いる場所から直線上だと6体いる。だが数は関係ない。1体でも対処するのは一般的な隊員には無理だ。

 ビービービー侵入者発見ビービービー侵入者発見

 俺が敷地内に侵入した瞬間警報が鳴る。

 「く……こんな早く見付かるか。やはりか」

 そうそうに検知され脱出を試みる。しかしそれが出来ない目の前に5機の殺戮マシーンがいた。間近で見て分かったが、俺の3倍程の大きさだ。人型タイプの2足歩行式。

 このタイプは動きが素早く対人用の特化型兵器。ロボット兵器は全て無人機で自立動作が基本。

 「俺の人生は詰んでしまったなこれは」

 と思った瞬間目の前の5機が膝から崩れ落ちる様に倒れた。どうやら遠距離射撃を受けていたらしい。爆発系の攻撃ではなく、システム干渉系の攻撃だと思う。

 俺が無傷なのがその証拠だ。1体の攻撃したと思われるロボットが目の前に現れた。

 「……あなた隊長さんですか?お兄ちゃんのお願いで助けに来ちゃったよ」

 そう発言したのは、目の前のロボット。俺の8倍はある大きさの戦車の左右側面に2本腕が付けてある様な兵器だった。

 「助かった。何処の誰からその命を受けたかは、聞かない。しかし後10機と新型がいる。逃走を進言する」

 「それは無理。お兄ちゃんも言っていたけど今回は、腕試しなんだから撤退の2文字はないんだよ」

 その直後10機に囲まれる。しかし圧倒的な機体の体格差で、腕で薙ぎ払う様にして破壊し尽す。

 だが敵の新型兵器により、状況が一変する。

 敵機は人間とほぼ同じのサイズ。人型兵器だった。何故人型か分かったり理由は、簡単だ。右腕部から可視光線を出して、俺を助けたロボが動作不可状態まで破損させた。

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