第1話 装備の更新?①
皆さんお久しぶりです。
やっとテストが終わりました。
生産回になります。そのあとは攻略へと進みます。
気長にお待ちください。
次の日の朝、窓から差し込む光で目が覚める。
軽めに朝食をとり、早速 FREELY GROW ONLINEにログインする。
今日は少しフィールドを攻略しようと考えている。
だが、今の装備だと全然ダメージを与えられなくて時間かかるし、すぐにやられてしまうと思うので武具の更新を先にすることにしよう。
武器は自分で作れるから、防具を作れる人を探さないとな。
このゲームは復活したあとに、一時間の間ステータス半減、経験値半減、ダメージ増大になるので、まったく戦えなくなる。
まぁ、その間は生産活動をしていればいいのだがな。
昨日と同じように目の前が真っ暗になり、少しあとに周りから活気のある声や音が聞こえてくる。パーティーを募集している者や自分の店に客を呼び込もうと声を張り上げている者もいる。
朝からすごい活気だな~とは思うが、こんな時間からログインしている俺が言えることではない。
さてと、まずは姉さんとクラウンに聞いてみるか
フレンドリストからクラウンを選択してコールする。コールとはゲーム内の電話のことだ。
本当に便利だよな~。
ちなみに奴は普通にログインしていたぞ。
廃人だよな~、俺には真似できん。
とりあえず、いつも通り挨拶するか。
『・・・・・・・・・・・・』
『・・・おい、レイ。コールしたなら、何か話せよ!』
『ただいま留守にしております。ピーとなったあとにご用件をどうぞ。ピー』
『ええっと、用件はなんだ?ということだ。っていうか、そっちから掛けてきたから留守は無いよな!?おいっ!!』
う~ん、何だろうな!やっぱりこいつをからかうのは面白いぞ!
っと、このままでは話が進まないな。残念だかこれくらいにしておくか。
『あぁ、すまん。今日はフイールドの攻略を進めようと思ってな!そこでとりあえず武器と防具を強いものに変えようと思うのだが、いい防具を作ってくれる職人を知らないか?このあと姉さんにも聞いてみようと思ってはいるのだが』
『それなら、心当たりはあるな。場所を教えるのは面倒だから、そいつを連れていくから待ってろ。それで、今どこにいるんだ?』
『今は始まりの町の広場だな。んじゃ待ってるぞ!』
『あぁ。それじゃ、絶対にそこを動くんじゃないぞ。絶対だからな!』
とクラウンがどこかの芸人みたいに念を押してくるが、スルーしてコールを切る。
10分後・・・
「レイ、連れてきたぞ!」
とクラウンが女の人を連れてくる。
髪は緑色をしていて、肩にかかっている。目はパッチりとしていて、顔は可愛いな。うん。
「おう!んで、その人は誰だ?お前まさか・・・」
「この人がさっき言ってた、腕の良い防具を作ってくれる人だ。俺も作ってもらったから保証するぞ。あと、お前が言いたいことは分かったから言わなくていいからな!!」
「・・・そうか。ならもう言わない。ゆう「言わんくていい!!」ん?まぁ、いい。これからよろしく頼むよ。俺はレイだ。あんたはなんと言うんだ?」
俺が話しているとクラウンが慌てて遮ってくる。そこは気にすることなくスルーし、俺とクラウンの会話を聞いていた女性に尋ねた。これからよく頼むかもしれないからな。仲良くしたいものだ。
「あっ、はい。私はメルと申します。よろしくお願いしますね。クラウンさんには他のゲームでも良くしていただいております。そういえば、あなたは防具を作って欲しかったのでしたね。今あるものだと革製が一番です。素材を持ってきてくれればそちらで作りますが・・・」
「なら、こいつで頼めるか?持ってるものはそれだけなんだ」
俺が渡したのは勿論リトルドラゴンの素材だ。
倒したのこれだけだしな(笑)
まぁ、クラウン達を待ってる間に俺はステータスやアイテムを眺めていた。
そこで見つけたのはリトルドラゴンの素材だったわけだ。
今渡したのはその中の皮や翼や爪の一部だな。
あとは牙、爪の一部などが残っている。これは武器を作るために残しておく。
「・・・えぇーー!?・・こっ・・・・これは何ですか!?ドラゴン系の素材みたいですが?」
と驚いた様子でこちらを見てくるメル。
う~ん、ここは正直に答えた方がいいよな・・・
「それはリトルドラゴンの素材だ。チュートリアルで倒した奴だがな。それで防具を頼んでいいか?」
「チュートリアルでリトルドラゴンを!??・・・はぁ、はい。分かりました。全力で取り組ませて頂きます」
驚いてはいたようだが、途中から何か諦め半分呆れ半分というような表情になった。
クラウンが横から うんうんと首を縦に振っているので、足を踏みつける。
そしたら奴は跳び跳ねてめっちゃ痛がってたぜ!
「それじゃあ、俺は武器を作ってくるわ!」
と俺が立ち去ろうとすると
「待ってください!フレンドになってもらえませんか?それと、どこで武器を作るのですか?場所がなければ私が使っている所を貸しますけど」
「えっ?マジで!貸してくれると助かる」
俺はそう言いながら、メルからきたフレンド申請を受け彼女と共に工房へと向かった。
「・・・あれ?・・・俺空気じゃね??」
クラウンは一人置いていかれた・・・
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