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11話対イカロス戦・中編

 

 ゾンビ映画を見ているといつも思うことがある。

 何で人類のほとんどが感染してんの?だって世界には戦車やら戦闘ヘリやらがあるんだぞ?負けるはずがないがじゃないか。しかし、今の俺達の状況を見るとその考えは間違いだったことにきずく。

 それじゃあ今の俺達の状況を説明しよう。・・・・・・大量のゾンビに追われてます。

「ギャワヮヮヮヮヮヮヮヮァァァァァァァァァ!!!!!!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 怖い。まじ怖い。走って追ってくるゾンビを見て思う。うん、これで頭狙えとか無理だわ。

「ちょ、ちょっと正利くん!!あなたのスキルで何とかしてくださいよ!!!」

 ホラー系に弱い愛は半泣きしながら言ってくる。

「む、無理だろ!俺のスキル今使えないし!!」

 能力封印(スキルプロテクト)。このスキルのせいで俺は奪略(ドレイン)を使うことが出来ない。解除方法は近くに天使、または神がいるか異性とキスをするの二つしかなく、しかも一定の時間が経つとまたロックされてしまう。

「はあ、はあ、二人ともよく聞いて下さい。あの二人の」

 息を切らしながらライラさんが喋る、っとその瞬間上からイカロスのメンバーである鎧の騎士が俺の前に落ちてくる。

「な!!」

 反射的に後ろに跳ぶ。

「ほう・・・・・・」

 鎧の騎士は剣を抜いていた。

「まぐれとはいえ完全に避けるか」

「野上さん!!」

 ライラと愛がこちらに状況にきずく。

「だが立ち止まっていいのか?」

 しまった。後ろはゾンビ、前は鎧の騎士。おいおいおい、これって詰んだんじゃあ・・・・・・そんなことを思っていると前のゾンビが俺の肩を掴む。

 終わった。まさかゾンビに食われて死ぬことになるとはな・・・・・・ってやだよ!!まだ死にたくねえよ!ちょ、誰か助けてくれーーーーーー!!!ヘルプ!ヘル~~プ!!

 ドス!!肩から鈍い音がした。目を開け、肩を見ると黒い刃がゾンビの顔を貫いていた。

「は?」

「無事ですか!!?正利くん!?」

 黒い刀を持った愛が横にいた。

「あ、はは。助かったのか?」

 乾いた笑みを浮かべるが、今にも襲い掛かってきそうな鎧の騎士を見て叫ぶ。

「愛!後ろだ!!」

「わかってます!影の拘束(シャドーストップ)!!」

 瞬間、鎧の騎士とゾンビ達の影から黒い霧が出現し、鎧の騎士らを拘束する。

「は・・・・・・?」

 何だこのスキルは?

「・・・・・・ライラさん。結界をはります。正利くんを連れて逃げてください」

「・・・・・・わかりました」

「お、おい、ちょっと待てよ」

 幼馴染を置いて逃げろと言うのか。しかし俺の言葉は軽くスルーされる。

影人形(シャドーパペット)、正利くんをよろしくお願いします」

 愛がそう言うと俺の影から人型の影がでてき、そして俺は持ち上げる・・・・・・お姫様抱っこで・・・・・・

「うお!ちょっとまうごご!!?」

 影に口を抑えられ、話せなくなる。

「援軍を呼んできます。それまで頼みます」

「了解」

 俺は口を抑えられたまま無理やり連れていかれる。

影の箱庭(シャドーボックス)発動」

 愛が言うと周りの建物の影から黒い霧のようなものが出てきて愛やゾンビ達を包み込む。

(・・・・・・これが愛のスキル?)

 ドーム状になった黒い霧を見て思う。



「・・・・・・ふう」

 完全に結界を張り、一息つく。

「さて、どうしましょうか」

 白黒の世界。その風景にいる大量のゾンビを見て刀を抜き、切る。一瞬でゾンビ達の頭が半分に割れる。

原典(オリジナル)影法師シャドー・・・・・・その刀、鞭のように曲がって伸びたけどそれもスキルの一つなのかな?」

 ゾンビの後ろからふわふわした金髪の小柄な女が前にでてくる。

「ていうかそこの鎧くん。いつまで捕まってんの?」

「ああ、悪い。結構強力で手間取った」

 声を聞き、後ろを向く。そこには影の拘束を逃れた鎧の騎士がいた。

「・・・・・・あなたたちは一体?」

「え?私たちそれなりに有名だと思うんだけどな~?」

 緊張感のない声。余裕ということだろうか?

「私はシルビア・クリスタル。よろしくね」

 クリスタルが言うと同時に鎧の騎士が消える。

「!?」

「彼には結界を破壊しに行ってもらっただけだから警戒しなくても大丈夫だよ」

「・・・・・・そうですか、なら急がないといけませんね」

 クリスタルを睨み、言う。

「一瞬で終わらせます」

「あははは、いいね~そういうのあたし好きだよ。でも・・・・・・」

 クリスタルは笑いながら、一枚のカードを取り出す。

「こっちも仕事でね、そう簡単には終わらせないよ。来い!ドラゴグリフォス!!」

 クリスタルはそう言い、カードを上に投げる。するとカードが光を放ち、

「え・・・・・・?」

 鷲の翼と獅子の下半身を持つ獣に変わった。

「これは・・・・・・!!」

「きずいたかな~?」

 普通のスキルじゃない。このスキルは私や正利くんと同じ・・・・・・!!

原典(オリジナル)等化召喚(ゲノムサモン)。それが私のスキルの名前だよん」

11話見ていただきありがとうございます。

ちょっとぐだぐだしたかな~と思っているので何かありましたらご意見をよろしくお願いします。

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