1話通信機
1章奪略者
「・・・・・・どうなってんだ?」
関西国際空港、略して関空。いつもならにぎわっているこの場所は、とても静かだった。
「驚いたか?まあ、奴らが攻めて来るときはいつもこんな感じだからな~」
緊張感のない声でとなりにいる機関銃を持った男が話かけてくる。
「・・・・怖くないんですか?」
静かに問う。
「そりゃ怖いさ。ただ、まあー慣れちまったんだよ」
男が言うと同時に男の通信機らしき物がなる。
「はい・・・・え、わかりました。すぐ向かいます」
男は立ち上がり、
「ちょっと、用事が出来たから行ってくる。たぶん大丈夫だろうけど何かあったら通信機で連絡してくれ」
男はそう言い走ってどこかえ行ってしまった。
(連絡、ね)
通信機らしき物を置いて考える。
(どうして俺、ここにいるんだろう・・・・)
その日も朝は早かった。
野上家は親が仕事の都合で東京にいるため、家には1人息子である正利しかいない。
(あの人達ちゃんと朝食ってんのかなー?)
朝食を作りながら思っていると、ピンポーンと玄関のチャイムの音がした。
「はーい」
手を止め玄関のドアを開ける。そこには俺の幼馴染である月島 愛がいた。
見てくださり、ありがとうございます。
まだ初心者なのでなにかきずきましたらお知らせください。