第一二二話 強いられているお話
まず少年と佐藤が取り掛かったのは、物資の収集だった。とはいっても、二人で消費する分をこれから集めようというのではない。少年が車に積み込んでいた分と、佐藤がゲリラ戦に備えてため込んでいた分。それらを合わせれば節約して二か月ほどは保つ量だった。
これから集める物資は、佐藤の仲間たちに引き渡すためのものだった。少年が聞いていた通り、佐藤の仲間たちは同胞団から物資収集のノルマを1.5倍に増やされてしまった。既に安全な場所はほとんど探索し、まだ手を付けていないのは感染者が多数徘徊する人口密集地帯のみだ。
しかし佐藤の仲間たちは武器も持っておらず、戦える人間はほとんど同胞団の側についた。もしも物資を持っていかなければ、同胞団は佐藤の仲間たちを躊躇うことなく殺すだろう。同胞団が佐藤の仲間たちを生かしているのは、単に死んでも惜しくない危険な行為を押し付けるための捨て駒として見ているからだ。役目を果たさない、反抗的な捨て駒は不要だ。
そのため佐藤と少年はこれまで彼らが立ち入ったことのないエリアに向かい、ほとんど手付かずで残っているであろう物資を集めてくることにした。集めた物資は密かに佐藤の仲間たちに引き渡し、彼らが集めてきたという体で同胞団に献上する。物資を献上し続けている間は、佐藤の仲間たちが殺されることもないだろう。
同時に、もっと強力な武器を集めてくる必要もあった。少年を襲った同胞団の一隊は全員銃火器で武装していたが、軍用銃を所持していたのは一人だけだった。しかし佐藤の話によると、自衛隊員や警察官の死体や感染者から奪った銃で武装した同胞団の構成員はもっといるらしい。いくら銃の腕が良くとも、最後にものを言うのは武器の性能と銃口の数だ。
銃口の数で勝てないのならば、もっと強力な武器を持ってくるしかない。いつかは正面切って同胞団と戦わなければならない時が来る。
「このあたりには倉庫や工場が多いから、どっかに食品工場とかないんですか?」
SUVのハンドルを握る佐藤に、少年はそう尋ねた。これから二人が向かうのは、海岸沿いの人口密集地帯だ。既に開発が終わった埋め立て区画であり、新たに建設されたタワーマンションには大勢の人が住んでいた。どれだけの住民が死亡し、どれだけが感染者になったのかはわからないが、周辺を徘徊する感染者が多く目撃されていたということで、これまで立ち入るのを避けていたエリアだった。
電動走行モードを使用しているおかげで、車内にはモーターが回転するわずかな音しか響いていない。少年と佐藤が見つけてきたSUVは、感染者の多い地域を走るにはうってつけの車だった。
「あったさ、俺たちが見つけた。でも今は同胞団に占領されてる」
「何でですか?」
「裏切った連中が同胞団に教えたんだ」
同じことは、当然佐藤たちも考えていた。食品を加工する工場は海岸沿いにあり、そこから各地へと製品を配送していた。首都圏の流通を担う工場なので、当然生産される食品の量は膨大なものとなる。出来上がって配送を待つだけだった製品と、生産ラインに投入される前の原材料の数は百人の胃袋を満たすには十分すぎるほどの量で、工場を見つけた佐藤たちはそのおかげでそれ以上の危険を冒すことなく数か月は暮らしていられた。
もっとも、電気が使えなければ食料の保存にも限度があるし、そもそも消費した分が新たに補充されることもない。順調に食料の在庫が減っていったところで、裏切った連中によって工場は奪われた。同胞団は工場から残っていた食品やその原料を残らず運び出し、今では何の価値もないもぬけの殻だ。
「他にも工場はあったが、パン工場だった。パンは日持ちしないし、電気が使えないせいで原材料もダメになってた。流通センターも近場のやつは漁った後だし、あと手を付けていないのは感染者が多いエリアの商店だけだ」
とはいえ、もう一年近く放置されている食料品の中で、どれだけが食用に耐えられるか。ただでさえ少ない、あるかどうかもわからない食料を、危険を冒して探してくることを佐藤の仲間たちは強いられている。
バッテリー駆動で音を立てずに車を走らせたおかげか、目的地にあるスーパーマーケットの近くまで感染者に見つかることなく二人はやってくることが出来た。とはいえ、さすがにそのままスーパーに乗り込むわけにはいかない。そもそも十分な食料が残っているかどうかすらわからないため、今回は偵察ということで二人は徒歩でスーパーマーケットに向かうことにした。
目的地のスーパーマーケットは、全国展開している有名なチェーン店だった。人口密集地帯にあるということで規模は大きく、他にもアパレル店やゲームセンターなども併設していて小さなショッピングモールとも言える。商品を購入する人口が多いということは当然商品の在庫も多いということであり、同胞団が既に先回りして根こそぎかっさらってでもいない限り、商品が残っている可能性は高い。
問題は、道路が広く見通しがいいことだった。人口が多ければそれだけ車の保有台数も多く、さらには再開発された地域ということで周辺一帯の道路は広く作られている。目的地のスーパーマーケットまで向かうには途中いくつか道路を横断しなければならないが、その間は広範囲から視認される危険がある。感染者は言うに及ばず、同胞団もこの地域を訪れていた場合、道路を渡ろうとしたら確実に発見されてしまうだろう。しかも障害物は、道路上に放置された乗用車くらいしかない。
「援護する。まずはお前が先に行け」
こういう時、二人で行動していると便利だった。佐藤が減音器を銃口に取り付けたカービン銃を構え、周辺を警戒する。少年が通りを渡っている間に感染者や同胞団員の姿が見えた場合、佐藤が対処する手はずだった。
「俺の銃は減音器が付いているから撃ってもよっぽどの至近距離でもない限り音は聞こえないが、お前はそうじゃない。もしも俺から見えない位置に敵がいたとしても、なるべく撃つな。まずは俺に知らせて、それから隠れていろ」
そう言った佐藤に促され、少年は頭を上げて通りを見回す。二人は今道路脇に放置されていた乗用車の陰に身を潜めているが、通りのど真ん中にはそういった放置車両や事故車両の姿は見当たらない。通りを渡っている間、少年は完全に無防備な状態となる。
少年の持つ89式小銃に減音器が装着されていない以上、下手に発砲するわけにはいかない。佐藤がきちんと援護してくれることを祈って通りを一気に走り抜けるしかないのだが、こうやって誰かに背中を任せて行動するのは久しぶりのことだった。
半年前までは、少年も誰かを信頼して行動していた。しかし仲間を全員失ってからは、誰も信用できなくなった。一時的に行動を共にしても、決して信用することなく背中も見せない。それがこれまでの少年のモットーだった。
正直言って、今も若干不安はある。本当に佐藤は援護してくれるのか。無防備な背中を見せた途端、銃弾を叩きこまれるんじゃないか。そんな考えは頭から拭えない。しかし今さらそんなことを言っても仕方がないので、少年は言われた通り彼を信じて行動するしかなかった。
通りを見回し、動くものがいないことを確認してから走り出す。通りの左右に並ぶ店舗やビルには他の街と同じように破壊の痕跡が見られ、この辺りでも感染者が大暴れしていたことが伺えた。
東京ではどれくらいの人が感染者になり、どれだけの人が死んだのだろう? 他にも僕と同じような体験をした人はいるのだろうか? 誰も信じられず、孤独と戦い続ける道を選んだ者は……。
ふと、揺れる視界の隅で何かが動いた気がした。ふらふらと酔っ払いのような足取りでガラス製の自動ドアが粉々に砕けたビルの入り口から現れたのは、しかし人間ではなかった。茶色く汚れたワイシャツを身に纏い、瘦せこけた顔の中で血走った眼だけをぎらつかせるそれは、間違いなく感染者だった。
とっさに銃口を向けそうになる少年だったが、それより早く彼の背後でどん、どん、と2回くぐもった銃声が響いた。ほとんど同時に感染者が頭と胸から血を流して倒れ、少年は感染者に発見されることなくどうにか通りの反対側までたどり着くことが出来た。
背後を振り返ると、減音器に覆われた銃口から硝煙を立ち昇らせているカービンを構えた佐藤が、少年に向かってサムズアップしていた。約束通り、背中を守ってくれたらしい。
そもそも佐藤が少年を殺す気ならば、とっくにやっているだろう。その機会も力も彼にはある。しかしそうしていないということは、少なくとも佐藤にとって少年は利用価値があり、殺すには惜しい存在であるということだった。
佐藤のことは完全に信頼できたわけではないが、利害の一致ということで彼と行動を共にしても問題はないだろう。少年はそう納得して、今度は通りを渡る佐藤を援護すべく小銃を構えた。
その後も前進と援護を交代しながら進む交互躍進――――――佐藤が言っていた――――――を何度か繰り返し、二人は目的地であるスーパーマーケットに到着した。人口密集地とは思えないほどの広さを確保した駐車場には十数台の乗用車が放置されていたが、何よりも目を引いたのは建物の異様さだった。
屋上の駐車場も含めれば三階建てのスーパーマーケットの一階部分の窓は、残らず板が打ち付けられ塞がれていた。建物の周囲にも鉄棒を斜めに切って尖らせ、何本か束ねた鹿砦が並べられ、見る者に威圧感を与えている。鹿砦のいくつかには腹や手足から鋭利な鉄棒を突き出した感染者と思しき死体が覆い被さっていて、それらの防衛設備が見せかけのものではないことを示していた。
「中に生存者がいるんですかね?」
駐車場の出入り口に設置されたゲート付きの発券機の陰に隠れながら、少年が口を開く。おかしなキャンペーンでもやっていたのでない限り、平時のスーパーマーケットが窓を塞ぎ鹿砦で建物を取り囲むなんてことをするはずがない。なのであれらの障害物は感染者が現れた後、スーパーに生存者たちが立てこもるために作ったとみて間違いないだろう。
「にしては変だ、何も気配が感じられない。ずいぶん前にここを離れたのか、それとも店の奥深くで息を潜めているのか。誰かが残っているのなら、せめて死体が刺さって使えなくなった鹿砦を交換するだろう」
二人は物陰に隠れつつ、広大な敷地を持つスーパーマーケットをぐるりと外から一周した。外から観察して分かったことは、建物自体に大きな破損はないこと。そして誰かが出ていった気配もないということだった。一階部分の窓に外部から破られた様子はなく、扉やシャッターもすべて閉まったままだった。誰も出て行っていないということは、中にまだ人がいるはずだ。
「どうします、帰りますか?」
「いや、もしも生存者がいるのなら接触しておきたい。同胞団の存在も知っておいて欲しいからな」
スーパーマーケットに生存者がいたのならば、当然中に残されていた物資もほとんど消費されてしまっているだろう。食料を調達するという目的は失敗に終わったが、それでも佐藤はスーパーの中に入ろうというつもりらしい。少年としては気乗りしなかったが、ここは佐藤についていくことにした。
まずはこれまで少年がやってきたように、スーパーマーケットの建物に石を投げる。駐車場から建物までの距離はかなりあったはずなのに、佐藤が投げた石は大きなカーブを描いて外壁に命中した。意外と大きな音が響き渡り、すぐさま二人は銃を構えてあらゆる事態に対処できる姿勢を取る。
もしも建物の中に誰かがいるのならば、様子を見るために顔を見せるだろう。しかし10分経ってもスーパーの窓から生存者が顔を覗かせることはなく、音を聞きつけた感染者が二体ほど走ってやって来ただけだった。佐藤が冷静にそれらの感染者を射殺し、もう一度石を投げる。今度は一体、感染者がやって来たが、それだけだった。相変わらずいくら待っても、建物内部での動きは感じられなかった。
「感染者も中にいないみたいですね」
考えうるのは防備を固めたスーパーマーケットの中で、生存者が全員感染者になってしまったという事態だ。が、いくら石を投げても反応がない以上、それも考えにくい。もしも建物内部に感染者がいたら、音に反応して今頃大騒ぎしているだろう。
「仕方ない。少し強引だが、中に乗り込むぞ」
「いいんですか?」
「今俺たちがやるべきことは食料を見つけることであって、スーパーの中に人がいるかどうか考えることじゃない。もしも中に誰か人がいたら、食料を分けてもらえるよう頼むだけだ」
「分けてくれなかったら?」
「首を縦に振ってくれるまで頼み込む」
やろうと思えば銃口を突き付けて強引に奪っていくこともできるが、それをやってしまえば同胞団と同じだ。佐藤はあくまでも平和的に、物事を解決していきたいらしい。
駐車場は広大で見通しもよく、さらに近くにいるであろう感染者も先ほど投げた石の音に釣られてやって来たところを射殺されていた。佐藤と少年はなるべく敵意がないことを示すべく、小銃の銃口は下に向けたままスーパーマーケットの建物に近づいていった。正面から堂々と入り口に回り、佐藤が自動ドアのガラス扉をノックしたが、板で塞がれたドアの向こうは何も見えず、内部の様子を伺うことは出来ない。
「返事がないですね」
「仕方ない、開けるから手伝ってくれ」
電源が落ちてセンサーが止まったガラス戸を、佐藤が無理やりこじ開ける。その背後で少年は周辺を警戒するとともに、万一の事態に備えていつでも小銃を撃てる姿勢を取った。
ガラス戸の向こうに張られた板はどうやら建物内部のバリケードに打ち付けられているらしく、押してもわずかにたわむだけだった。佐藤がバールを取り出し、半ば強引にその板を剝がしていく。バリケードの隙間から見えた建物の中は暗闇に包まれていたが、相変わらず人の気配はない。
やがて人が一人通れるくらいまで隙間が開くと、佐藤はカービン銃を構えて建物の中へと入っていった。穏便に事を済ますと言っていた佐藤が銃を構えているということは、何かがおかしいと感じているのかもしれない。少年も小銃を構え、佐藤の後に続いた。
建物の中に入るなり二人を襲ってきたのは、強烈な饐えた臭いだった。何かが腐ったような臭い。これまで何度も死体が腐る臭いは嗅いできたが、今回はそれらのどれよりも強烈だった。こんな臭いに包まれた建物の中で、誰かが暮らしているとは到底思えなかった。
鼻をつまみたい気分だったが、銃を構えていてはそうもいかない。少年は小銃のハンドガードにガムテープで無理やり装着したフラッシュライトを点灯し、店の中を照らした。佐藤もカービンに取り付けたライトを点灯し、左右に銃口を振る。
入口の正面には食品コーナーがあったようだが、棚はすっかり空になっていた。パッケージのビニール袋がわずかに残っているだけで、生鮮食品はもとより飲料水まですべて消え失せている。やはりこのスーパーマーケットには生存者がいたということだろうか。
「これはハズレですかね……」
人もいないし、物資もない。貴重な銃弾を消費してようやくたどり着いたスーパーマーケットには、どうやら何も残っていないようだ。
「一応、他の棚も見てみよう。なるべく発砲はするな」
佐藤がそう言い、二人は別れて建物の一階部分に設けられたスーパーの店内を回った。フラッシュライトの光を頼りに乾麺や缶詰といった保存食のコーナーも回ったが、それらの棚も綺麗に空になっている。フラッシュライトの光の輪に照らし出されるのは、壁や床を這い回るネズミやゴキブリだけだ。
床に商品が散らばっていないことを見て、略奪されたわけではないらしいと少年は感じた。誰かがスーパーに立てこもった後で、これらの商品をどこかへと移動させたのだ。
「一応、二階も見てこよう」
スーパーの二階には家具店が入っている。家具店と言えばベッドなども置いてあるし、もしも生存者がこのスーパーで暮らしていたのならば、当然寝泊りはそこで行っていただろう。物資が残されているとは思えなかったが、二人は止まったままのエレベーターを上り、二階へと向かった。
そこで、この建物を満たしている腐臭の正体を知った。
「うわ」
二階に入るなり目に入ったのは、床に倒れ、壁にもたれかかるようにして散らばる無数の死体だった。死体はとにかくそこら中に、しかもかなりの数が転がっていた。
あるものはエレベーターを上った先にあるベンチに座ったまま、あるものは通路に置かれたソファーに横たわって死んでいる。ざっと見た限り、数は30を下らない。死んでから数か月は経過しているのか、死体は皆腐敗がかなり進んでいた。建物が密閉されていたせいで、腐臭が今まで中に篭もっていたらしい。
「殺しあったんですかね?」
「そうは見えないな、ほら」
そう言って佐藤は、死体の傍らに落ちていた包丁をブーツのつま先で蹴った。腐敗がかなり進んでいたが、死体の腹部や頸部、頭部に損傷は見られない。手首に鋭利な刃物で傷つけたような傷口はあったが、だとするとこの死体は自殺した人のものなのだろうか。
確かに、どの死体にも争った形跡はなかった。ほとんど全ての死体の傍らには包丁やカミソリ、カッターナイフが落ちていたが、それらはどれも自分に対して使用されたようだ。さらに天井からぶら下がるいくつかの首つり死体を見て、少年はこのスーパーマーケットにいた生存者たちが集団自殺を図ったのだとようやく理解した。
食料が尽きて飢えに苦しむよりかは死を選んだ……というわけではないらしい。二階には缶詰などの食料の入った段ボールがいくつか残されており、ここの人数ならば節約すれば一週間以上は食いつなげる量があった。一週間もすれば外部から食料を調達してくるなり、あるいはこのスーパーを離れるなりすることは出来ただろう。
感染者と戦うための武器がなかった、ということもないようだ。エレベーターのすぐ脇にあるホールには金属バットや手製の槍と言った武器がラックに並べて置いてあったし、拳銃自殺を図った死体もあった。リボルバーの装弾数と同じ、自ら頭を撃ち抜いたと思しき死体が5個、輪になるようにして床に転がっている。死体の一つが握っていた警官用のリボルバー拳銃の弾倉には空薬莢しか入っていなかったが、ポケットを探ると数発の銃弾が残されていた。
服装から見るに、力のある若い男性は十人はいたようだ。食料もあるし、武器もある。それなのになぜ、彼らは自ら命を絶ったのだろうか?
「絶望したんじゃないのか、この世界に。もう生きていても意味がないと思った、だから自ら死を選んだ」
全員が絶望を抱えていたところで、とうとう耐え切れなくなった一人が自殺した。そしてドミノが倒れるようにして、このスーパーにいた生存者たちが次々と自ら死を選んでいったのだろうか。それとも皆が一斉に示し合わせて、自ら手首を切り、首をくくり、頭を撃ち抜いたのだろうか。
生存者がいない以上、このスーパーマーケットで何が起きたのか永遠に分かることはないだろう。果たして死を選んだその瞬間、彼らは幸せだったのだろうか? この地獄のような世界と別れることが出来て、嬉しいと感じただろうか。親子と思しき二つの死体が並んで家具店のベッドの上に倒れているのを見て、少年はそう思わざるを得なかった。
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