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第5話「一通のメール」

 アイドル☆エッグの正式メンバー入りをかけたオーディションがパブリックビューイングされることを受けて、さっそく鳥羽くんからメールが来た。


 『麻友ちゃん、毎日お疲れ様。アイドル☆エッグ正式メンバー入りをかけたオーディションがあるって聞いたから僕はスタジアムから応援するね。頑張って!麻友ちゃんだったらきっと正式メンバーになれると思うから!』


 私はこのメールをみた時、ものすごく嬉しく感じた。


 そして前向きな気持ちで私は、このオーディションに挑んでいく。


 この頃、鳥羽くんはチームメイトで常時メガネをかけている半田くんと特設グラウンドでキャッチボールをしながら会話をしていた。   


 「半田くん、そういえばなぜここのスタジアムでアイドル☆エッグの正式メンバー入りをかけたオーディションがパブリックビューイングされるんだ?」


 「それは試合前に時々、始球式やイニング間のダンスとかでアイドル☆エッグのメンバーが来たりすることがあるやん。それでスポーツとアイドル、それぞれ違えどちょっとした繋がりがたぶん、今回のパブリックビューイングにつながったんじゃないのかなと俺は思うけど」


 鳥羽くんは、半田くんに軽くボールを投げながら返事をする。 

 「‥なるほど。それでなんだ。教えてくれてありがとう。僕達も二軍昇格目指して頑張ろう!」


 そしていよいよアイドル☆エッグの正式メンバー入りをかけたオーディションが始まる。


 鳥羽くんは、スタジアムから映像を通して懸命に私を応援してくれている。


 『麻友ちゃん、頑張って!どうか上位2名の中に入って!』


 このオーディションでは、サインの早書き・衣装の早着替え・跳び箱・田んぼのくさ抜き・カラオケの5つの種目の合計点数で競う。


 最終的に合計点数上位2名が、正式メンバー昇格の権利を手にする流れとなっている。

 

 私はオーディションの会場に来て、すごく緊張しながらこう思っていた。


 『候補生って12名もいたんだ。その中で正式メンバー入り出来るのはたったの2人だけ‥なんとしてでも勝ち取ろう!』


 そして私はサインの早書きレースに挑み、20枚のサイン色紙に対して58秒でサインし終わった。


 2番目に速いタイムだったため順調なスタートを切った。


 その次に跳び箱の競技に進んでいくが、私は昔から跳び箱が苦手である。


 でも鳥羽くんは映像を通してスタジアムから応援してくれていた。


 『跳び箱苦手って言ってたな。でも今の麻友ちゃんならきっと大丈夫!麻友ちゃん頑張れ!〜』


 こうして私は苦手である跳び箱にチャレンジしていく。

 

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