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第17話「煽り」

 プロデューサーからワンマンライブの開催場所を聞いて想定外だったため私は、ものすごく驚いてしまう。


 『まさかのスタジアムでライブするなんて、こんな大きなチャンスは二度とないかもしれない!さっそく帰ったら報告しなくちゃ!』


 私がそう思っていると栄川さんが私の手を握りしめながらうれしそうにこう言ってくる。


 「まだメンバーになって日が浅いのにスタジアムでライブできるなんてすごいことだよ!良いライブになるようにお互い頑張ろう!」


 私もすごく嬉しそうにしながら栄川さんにこう言った。


 「そうだね。めちゃくちゃ貴重なライブになると思うから一緒に頑張りましょう!」


 そして近くにいたメンバーの友沢さんが私に話しかけてくる。


 「望月さん、約3ヶ月後と言うことは9月の終わりだから、これから暑くなって真夏が終わった、秋ってことになるね。」


 時期までは考えていなかったため私は、ハッとした感じで返信をする。


 「そういう事になるね。そこまで考えてなかったけど、もう少ししたら真夏がやってくるんだね。ちょっと嫌だなぁ。」


 こうしてワンマンライブの開催が決まり、私たちは喜んでいたのである。


 その日の夕方、更衣室で帰る前に私が鳥羽くんにメールを送ろうとしていた時に後ろから栄川さんから不安をあおるような感じで話しかけられる。


 「さっそく彼氏にメールしようとしてるの?でも寂しくてしんどくなってるんじゃないかな?」


 私は深くは気にしていなかったため栄川さんに普通に答える。


 「前から会ってから、間空いてるのは私も気にしてるけど、別に大丈夫でしょ。私たちはずっと一緒って約束してるんだから。」


 しかし栄川さんは私にさらに不安を煽るような発言をしてくる。


 「それはどうかな。アイドルしてるから仕方ないんだけど、彼氏の気持ちになって考えてみると辛いんじゃないかな。そういう時って可愛くて優しくしてくれる女性と出会ったりするとかれやすいんだよね。何も無ければ良いんだけど。」


 私は栄川さんになぜそこまで不安を煽ってくるのか分からないため質問する。


 「そりゃ向こうも辛いかもしれないけど。でもどうしてそこまでこの件について不安を煽るというか、深掘りしてくるの?まるで私の愛情不足みたいな感じに聞こえてくるんだけど。」


 すると突然、栄川さんが自分のスマートフォンを取り出して私に1枚の写真を見せながらさりげなくこう言ってくる。


「なぜそこまで深掘りしてくるのかと言うと、この写真が小山さんから届いたからだよ。」


 なんとこの写真には衝撃的なものが写っており、次回明らかになる。

 

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