狙われてるブルズ
夕刻に現れる、モア。
ブル・ド・ロヮイェ色の髪はとっても美しい。
目は、何色かしら?
とにかく綺麗な色!!
キンラリネの様だわ!
口元のピネットが色っぽい。
かっこいいけど、愛らしい顔立ちもしている。
すらりとした身体からは長い手足が伸びる。
まるで、プティみたい!
そんなモアは、周りを寄せ付けない。
アノ気さくで、人懐っこいノエルさえ気軽に話しかけない。
ソレイュか、酔っ払って判断力がなくなった人しか話し掛ける事はできない。
人といる並んでるのを滅多に見ない、孤高の存在。
でも、謎の物を飲んでる時のモアは何だか違う。
いつも何を飲んでるんだろう…?
あぁ…あの怪しげで危険そうな香りするアナタの名前は…。
確か…ソレイュからコメットって呼ばれていたわね?
ブル・ラヴェンド色の波打つ美しい髪、切長の目、薄い唇、時折見せる不敵な笑み。
何かきっかけがないと、声を掛ける勇気がでない‼︎
だから、ここで会話が聞こえてくるのを祈って聞き耳を立てている。
聞こえてきた会話から察するに、プティをしているらしい。
この前、立ち姿が美しいと絵描きに褒められたって言っているわ。
あ!話してる時、こっちをチラッと見た。
あぁッ‼︎
目が合っちゃった‼︎
あぁん‼︎そんな妖艶な目で見ないでぇ‼︎‼︎
微笑まれた‼︎
あぁ!顔が熱いぃ。
こっちに来る…帰るのかな?
すぅぅぅとテッチェルに触れてる綺麗な指が見えた。
瞬きをしたら、ルビィキャラメェルの目が視界に飛び込んだ。
!?
「キミ、よくこちらを見てルね?
コッチにおいでョ??」
憧れの人に話しかけられちゃった!どうしよう⁈
「絡んでるのか?!コメット?戻ってこ〜い。」
「違うョ。お誘いしてルのさ、こちらのマドマァジュを。
ねェ?どうすル??」
この展開をどれだけ夢に見てたか‼︎
「じゃあ、お隣いいですか?」
サッカリンジャァを引っ掴んで席を移動した
「お酒飲めル?なんでもイィ?
「はい。」
「ソレイュ、ルジュ・ェを。」
ウフッフッフフッ…。
すごい勢いかつ、自然に酔い潰して…。
エヘヘェ〜…‼︎
可愛いとこわたしだけに見ぃせぇてぇえッ‼︎
グフフフッフゥ‼︎
ー2時間後ー
ちょ、ちょっとォ‼︎
なんで、この人酔わないのよぉオッ⁈
私、飲み比べで負けた事ないのよぉオッ⁈
2人で3本空けたのにぃイッ⁈
「ごめんなさい。私、そろそろ。」
「大丈夫?1人で帰れル?」
「ェえぇ、大丈夫。今日は声をかけてくれて、ありがとう。」
今日は、もう無理だわァあ。
大人しく帰るぅウ…‼︎
でも、もうきっかけはできたしぃ。
次からはガツガツいけるぅウッ‼︎
うぅふっふっふぅ‼︎
わたしは今、恋をしている。
たまに見かける、とても品の良いアノ人に…!
アノ人はブル・フュル色の美しい髪をしてて、リネェをかけている。
ヴェルなブラウスラァには、サファイャのカフスルをしている。
話してる横顔は、いつもにこやか。
優しそう…声を、聞いてみたい。
料理をいつも美味しそうに食べる、アノ人‼︎
すごい歳の差があるのはわかってるし。
たぶん身分も違う。
でも…好きなの‼︎
仕方ないじゃない‼︎
ぁ…アノ人だ!
お店は混んでる、アノ人の席あるかしら?
…え、ぇ''ぇ!隣りの席に‼︎
…心の準備が‼︎
アノ人がこちらの席をチラリと見て微笑んだ。
!!
はッわぁぁ‼︎すごい破壊力ぅぅうッ‼︎
「ヴォン・ジュウ!ダントンさん。」
「ヴォン・ジュワ。ノエル。じゃあ、いつものね。」
やったぁ!名前わかっちゃった‼︎
いつものってなんだろう?
お酒は、ブラン・シェロなのね!
キシュウ、カァサのコンフィルド…。
今日は、アノ人の事がどんどんわかってく!
「ノエル、例の新しいモノを頼むよ。この前は、食べれなかったからね。」
「…ごめんなさい。
今日も、もう売切れちゃって「ショコラティリィヌ」」
え?これ??
「ぁ…そうなんだ…。」
すっごく残念そう。
ヤだ!ヤだ!
…そんな顔しないで‼︎
「…よかったら、半分いりますか?」
「いいんですか?!」
ヤだ‼︎
可愛いぃ‼︎
何、その表情‼︎
仔犬みたい‼︎
「ええ、どうぞ。」
嬉しそう!
私も嬉しい‼︎
「美味しいですね。食べらて、良かったぁ!
本当にありがとう。」
あぁッその笑顔がッ破壊力がすごいのっ‼︎
「いえ、気にしないでください。」
ほんとはもっと仲良くしたいの!
でも、どう切り出したらいいかわからない‼︎
当たり障りのない事しか言えない‼︎
「ぁ、私はダントンです。」
「ペロゥです。」
リネェ越しのルビィ・キャラメェルの目がなんて綺麗なの‼︎キンラリネみたいだわ‼︎
「私は、大体、15日おきの同じ時間によく来るので。
よかったら、これからはもし会ったらお話しませんか?」
え⁇いいの⁈
やったぁ‼︎




