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第6話 ゲーム飲み会(2)そして………

「ねぇ、沙夜」

「はい」

「これハンデ戦よね?」

「相手は150%のハンデをもったれっきとしたハンデ戦です」

「じゃあ何故私たちは彼に50連敗しているの!?」

「52連敗です!!!!」

「………ハンデ200にしますか?」

「250でお願いするわ」

「プライドなんて持ってたらこの怪物(下田さん)には勝てませんね」




下田さんのお家で念願のスマ○ラをやっているわけなんですが………下田さんが強すぎて試合になりません。団体戦で3対1(実質2対1ですが)で、ハンデも付けてもらっているのに未だ0勝。



「下田さん、何でそんな強いんですか?意味わからないです」

「………6四時代からやってたから?」

「それなら私だって兄とやっていたわ!なのに何故……」

「……レベル9ハンデ500でひたすらやってたから?」

「絶対それですよ」

「……でもレベル9よりかは皆さん強いですよ」

「え、俺も!?」

「あんたは自滅するから数には含まれてないにに決まってるでしょ。考えなさいよ」

「はぁ?俺だってやれば出来るしー。よし、下田1対1だ!」

「時間の無駄よ」

「……いいですけど、ハンデ999でいいですか?」

「男と男の勝負にそんなのはいらねぇ!」

「……分かりました。2分以内に終わらせます」

「三島さん、自滅しないように頑張って下さい!」

「伊東ちゃんの声援で俺は強くなる!」

「誠実?あとでおぼえとけよ?」

「え?あ、はい……」



もちろん結果は大惨敗でした。試合時間は1分10秒。



「凄い!三島さん、1分もちましたよ!」

「え、流石に伊東ちゃん馬鹿にしすぎ」

「島田さんそう思いますよ………」


まさかの島田さんお休みタイム。さっきまであんなに元気だったのに。にしても寝顔可愛いー!!



「あ、寝てるこの女。わりぃ、下田、伊東ちゃんこいつ持って帰るから先上がるわ」

「……お疲れ様です」

「お疲れ様です!」

「おーう、お疲れー。ったく酒弱い癖に飲み過ぎだっつーの。ほら、起きろ島田!」

「ん、やだまだげーむするー」



いつもはクールでカッコいい島田さんが泥酔してる!!しかも寝ぼけてて可愛い!このギャップあり!



「これ以上は迷惑かかるからやめとけ、行くぞ島田」

「ちゃんといつものようによんでくれないとやだぁ」

「何言ってんだ?帰るぞ島田」

「ちゃんとよべぇせいじー」

「ば、ばかお前。下田達居るんだぞ」

「はーやーくー」

「あー!もう!恭華行くよ」

「うん!いくー!せいじといっしょにかえる!」

「下田、伊東ちゃん、何か悪い」

「大丈夫でーす。お気になさらずー」



島田さん。眼福でした。ありがとうございます。


って、お二人が帰っちゃったら下田さんとふ、二人きり……や、ヤバイ。別に二人きりなんてよくあったけど殿方のお部屋でだとちょっと色々不味い気が……



「………伊東さんも帰りますか?それともぷ○ぷ○やりますか?」



殿方の部屋で二人きり。しかもイケメンでハイスペックな男性と。絶対に不味い。だけど……!



「○よ○よでお願いします……!」

「……おけ」




その後多種多様なゲームをやり一夜を共にしたのは言うまでもない。



「……すみません。伊東さん。日明けちゃいました。」

「あ、いえ、全然気にしないで下さい!どっちかっていうと凄い楽しかったですし」



---------

翔真視点




「あ、いえ、全然気にしないで下さい!どっちかっていうと凄い楽しかったですし」



はっきり言おう。俺は伊東さんのことが好きだ。話すようになってから1ヶ月程度しか経ってないけど、伊東さんと居ると毎日が凄く楽しい。


告白しよう。


正直今の関係が壊れるのは怖い。だけどこの気持ちを伝えたい。何もないまま終わるのは嫌だ。



「……伊東さん」

「は、はい」

「……こんな場所でこんな状況で言うのもおかしいかもしれないけれど、どうしても伝えたいことがある」

「…………」




「伊東さん。俺と付き合ってもらえませんか?」

「……………っ!凄い嬉しいです。だけど下田さんみたいな素晴らしい人に私なんかにはもったいないです。そ、それに」

「伊東さん!」

「は、はい!」

「私なんかなんて言わないで下さい」

「え、いやでも…」

「お、俺は伊東さんとずっとゲームもしますし、残業だって待ちますし、伊東さんの全てを肯定する自信があります。伊東さん、俺じゃ駄目ですか?」

「………駄目じゃないです。だけど下田さんは私の過去を知ったら衝撃を受けると思います。それでも私とお付き合いしてくれますか?」

「もちろんです。それに伊東さん。俺の昔のことを伝えたら絶対に驚きます。だけど、俺の前に居るのは伊東さん本人であって過去とか今とか関係ないです」


俺の学生時代は暗かった。今でこそ色んな人からカッコいいとかイケメンとか言われるけど、昔は違った。こんな俺でさえ嫌な過去を持っているんだから伊東さんが何か持っていても不思議ではないし、自分のことがあるから受け入れられる。それが理由で嫌いになんかなったりしない。



「下田さん。私とても嬉しいです。今はまだ無理だけどいつか絶対過去のことは話します。なので、こんな私でよければ宜しくお願いします」

「いくらだって待ちますよ。伊東さん、俺も絶対話します。だからこちらこそ宜しくお願いします」

「はい!」




今日からいや、今から俺の人生は灰色から虹色へ必ず変わるだろう。






ちょっとずつですがストーリーも進んでいます。頑張って更新するのでブックマークと評価宜しくお願いします!



キャラ紹介第4段


島田恭華しまだきょうか29歳

身長164㎝

好きなゲームはカクゲーとRPG。

兄の影響で始めたため、ジャンルが偏っている。



沙夜の上司。オタクというよりかはゲーム好き。彼氏は幼なじみで翔真の上司の三島誠実。酒に弱いくせに結構飲む。二人きりのときは名前で呼ぶなど普段のクールな一面とはまた違う感じであり沙夜曰くギャップ萌え。

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