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第5話 ゲーム飲み会(1)


「そー思えば、下田さんってこっから家近いんですか?いつもバス通勤ですし。あ、そっちに車行きました」

「……入社するときに近いとこに引っ越した。おけ任せろ。()った」

「私もそうなんですよ。近いほうが楽かなーって思って電車で一本のとこに。ナイスぅ」


いつも通り定時に仕事を終わらせ、いつも通りに1時間ぐらいまって、いつも通りに居酒屋のテーブル席でゲームをやっている。今日のゲーム媒体はスマホ。最近のスマホゲームは凄い。かなりクオリティが高いのが多い。

特にこのバトロワ系TPSは良い。今までソロスク行って5回に1回しか勝てなかったのだが皆でやれば2回に1回は勝てるようになった。

まぁそんなことは置いといて今日はいつもと違うことがある。それは……



「うわーやべ!死んだ!助けて下田!」

「あーもう、うるさいわよ。それ死んだんじゃなくて気絶しただけだから」

「はぁ?イチイチ屁理屈言うな!島田!」

「こんな当然なことも知らないなんて三島君(アホ)、ゲームやめな?」

「いや、俺アニメ好きなだけでゲームそんな得意じゃねーし!」



三島さんとその彼女で伊東さんの上司の島田さんが居ることだ。それで今皆でゲームをやっているわけだ。

にしても、三島さん下手くそ過ぎて邪魔。気絶治す面倒くさいから放置でいっか。どーせ誰か助けるだろ。



「え、おい下田!助けてお願い!置いてくな俺を!」

「……すみません。レンジ来てるんで。」

「マジ?俺死ぬよ?つーかレンジってなに?」

「あなたそんなことも知らないの?死んだほうがいいわ」

「知るわけねーだろ!ってかこのままだと死ぬわ!」

「はぁ。本当に駄目な人。安置のことよ」

「アンチ?え、俺誰かに批判されんの?」

「三島君。あなたどうしようもないほど馬鹿ね。私は先に下田君と行くから」

「おい、待て!待て!おいマジか!頼む伊東ちゃん助けて!」

「すみません。三島さん。誰かの犠牲なしに勝つことは出来ないんです」

「そーだった。伊東ちゃんガチ勢だった。」

「沙夜。よく言ったわ。三島君の犠牲を忘れずにカツ丼食べましょ」

「はい!」

「……了解です」

「え?何でカツ丼?」



少しというかだいぶ意外だったのは島田さんもかなりゲームをやっていることだった。小さい頃からお兄さんがゲームをやっていたのを見ていたらしく自然とやっていたらしい。



「あ、下田さんそっち行きました!」

「……ヘッショ決めた」

「ってことは……!!8連勝!!!」

「……キルレ下がった。最悪」

「え、下田さん何キルして下がったんですか?」

「……11」

「下田さんパネェ」

「ちなみにそれ0.1だよ俺」

「………………」

「下田君呆れて言葉を失っちゃったみたいよ?」

「よし。明日覚えてとけ下田」

「……明日は日曜日です」

「小学生か己は」



社会人だからこそ休みを忘れないんだが。休日は最高。



「あ、下田さん!下田さんの家にswi○chとかってありますか?」

「……もちろん」

「下田さん、今からお家行っても平気ですか?」

「……いいともー」

「え、ちょっ沙夜?何言ってるの?まさかあなた!」

「まさかの伊東ちゃん大胆発言」

「いや、ゲームやりに行っても平気か聞いてただけですよ」

「え?」

「三島君。あなたは来なくていいわ。不潔だから」

「ごめんって!俺が悪かったって!冗談だから!」

「さっ、こんなアホ(三島君)放っておいて行きましょ。」



三島さんの叫びを無視して俺たちは我が家へ向かった。自分以外の誰も入れたことのない我が家へと。



「あら、意外と綺麗なのね。下田君の部屋」

「……見映えが悪いのは若干トラウマなので」

「そこの三島君(アホ)に爪の赤煎じて飲ませてやりたいわ。こいつの部屋汚すぎて私がいつも掃除してるの」

「島田さんは良い奥さんになれそうですね」

「な、何をい、言っているの?沙夜」

「何をって……あ、すみませんご本人の前で」

「き、気を付けてね」

「すみませんでしたー」



俺の隣で三島さんが一番顔を真っ赤にさせ照れていたのは内緒だ。やっぱ止めた、あとで島田さんに言っておこ。



---------

沙夜視点


昼休み、下田さんと話していると下田さんの上司の三島さんが来て、「おい、下田!今日飲みに行くぞ」って唐突に下田さんに伝えたら、さらにその後ろから私の上司の島田さんが来て「三島君。今日は私と飲みに行く約束じゃなかった?」って普段なら聖母のように優しい島田さんが激おこで困っていたら下田さんが「……伊東さんと飲みに行くので三島さんとは無理です」ってキッパリ断って、そのあとすぐに三島さんが「分かった!じゃあ皆で飲もう」って提案して、そしたらいつの間にか皆でゲームやってました。



「え、なんで?」

「どーした伊東ちゃん」

「え、いえ何でもないです」



初めてこんな大人数で飲んだのもあってビックリしてるけど、それよりも三島さんと島田さんが幼なじみで高校のときから付き合ってるっていうことと私が二人に下田さん経由でオタバレしてたことと私の憧れである島田さんがゲームガチ勢だったことの衝撃が強すぎてさっきから混乱してます。



「でも、まさか島田さんが三島さんと付き合ってたとは……」

「ただの腐れ縁って言ったら楽かもしれないけどまぁそれなりに色々あったのよ」

「……多分知らなかったの伊東さんぐらい」

「え!そんなに有名だったんですかお二人」

「……夫婦漫才でね」

「誰が夫婦漫才だ!下田このヤロー!」

「私も心外だわ、下田君。三島君(アホ)に漫才出来るほど知能はないわ」

「うるせーぞ島田!漫才なんて猿でも出来るわ!」

「じゃあ、あなたは猿以下ね」

「……伊東さん。こういうこと」

「なるほど、よく理解出来ました」



そんな感じでグダグタ話してたら私、あることに気付いてしまいました。今まで友達が居なかったので買ってもCPUと団体戦してたあのゲームをやりたくなってしまいました。そうス○ブラを。


なので思いきって下田さんに提案しちゃいました!三島さんに変な誤解はされましたが下田さんが快く受け入れてくれたので人生初の友人の家へ!いざ参る!









頑張って毎日更新できたらいいなって思ってます。たった2000字なんですけど割りと時間かかっちゃうんですよねー笑


ブックマークと評価してもらえると毎日更新の確率が多少上がります!



キャラ紹介は今回はお休みでふ!

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