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第4話 三島さんと島田さん

三島誠実視点


「ふわぁー。ねむ」


昨日はあいつと遊んでたせいで遅くなっちまった。おかげで寝不足だぜ。多分あいつも寝不足だろうけど。


お!あそこに居るのは俺の可愛い可愛い後輩の下田翔真きゅんじゃないか!折角話しかてやるかな。


「おーい下っ!えっ?」


喉から出掛けていた言葉が消え失せるほど衝撃が俺を襲った。な、なんとあのぼっちで同僚も近寄らず、女性社員も遠くから見てるだけの下田にあの今年の新入社員でトップレベルで可愛い伊東沙夜ちゃんが仲良さげに話しかけているのだ。いや、そりゃあもうビックリ。とりあえずあとで問い詰めよう。


えーマジかー。伊東ちゃんまでも下田かー。悲しいー。



「おはよう、三島君」

「うん?」



俺が少しショボくれてるときに誰だ急に話しかけてくる奴は。って思ったら同僚の島田恭華かよ。つまんな。


「あーおはよ」

「そんなに露骨につまんなそうな顔されても困るのだけれど」

「え、俺そんなに顔に出てた?」

「しっかりと」

「マジか。今度から顔に出ないよう気を付けるよ。」

「それはそれで何だか悲しいんだけど」

「いやー気にするな気にするな。気にしたら敗けだ」

「三島君あとで覚えておきなさいよ?」

「うげー」

「ねぇ、ところであの二人。まさかだけどそういう関係なの?」

「知るか。まぁでも下田だしなー。正直どっちか分からん」

「だよね。でも結構あの二人お似合いよね」

「え、やだよー。俺らの伊東ちゃんまでもが下田にとられるなんて」

「ふーん。俺らの伊東ちゃんねぇ………三島?あとで本当に覚えとけ?」


あ、俺死んだわ。アーメン。



---------

翔真視点


「おーい下田!」

「……なんすか?」

「悪いんだけどさちょっと付き合ってくんない?」

「……嫌です」

「こっちこっち」

「……俺の話し聞いてますか?三島さん」

「聞いてる聞いてるー」

「……はぁ。ウザ」

「あ、下田テメェ今ウザイって言ったな!」

「……言ってないですよ」

「嘘つけ!仕事増量決定!」

「……パワハラ」

「うるせー関係ねぇー」



折角の昼休憩。まさかこのクソ陽キャもといクズ上司に無理やり連れられ俺は喫煙所に来た。


「……で?話ってなんですか?ゲームしたいんですけど」

「ほー。お前は上司とゲームどっちが大事なんだ」

「……時間の無駄なので理由は言いませんがゲームですね」

「どうやら下田は仕事を増やしたいようだな」

「………………ッチ」

「あらやだ、この子上司に舌打ちしたよ。度胸あるねー。まぁ今はそんなことより聞きたいことがある」

「……なんですか?」

「単刀直入に言おう。お前、伊東ちゃんとどういう関係なんだ」

「……………オタ仲間です」

「は?はぁああああああ!?」



言い忘れていたがこの人もオタクだ。それも百合モノに対して重症だ。まぁこの人がこんな感じだから俺も少しは気が許せるし話せる。クソパワハラ上司だけど。


「え、あ、それはマジなのか?」

「……マジです」

「嘘ぉーん」

「……話し終わったので戻りますね」

「あ、ちょっ待て!下田まだ話し足りんことが………」



俺はもの凄い険相でこちらに来る人を見つけたので心のなかでバトンタッチした。多分向こうも受け取ってくれた。



「し、島田!お、落ち着け。一旦落ち着け!」

「私はいつだって落ち着いてるよ。三島君。だけどあなた、朝から私に対してやってはいけないことを繰り返してるわ」

「そ、それは俺が悪かった。だから一旦落ち着け」

「だから私は落ち着いてるって。あなたの浮気癖を治すにはどうしたらいいか。沢山の案が浮かんでるもの」

「………………すみませんでしたぁあああ!」

「下田君。ゴミ(三島)借りるね?」

「……どうぞ。是非焼却してきて下さい」

「下田ぁあああ!裏切ったな貴様ぁあああ!」

「…………そういうこともありますよ」

「そうね。そういうこともあるわ」



これも言い忘れていたが三島さんと島田さんは幼なじみで高校のときから付き合ってる。社内でも有名なカップルだ。三島さんの女癖が悪く、それがバレてぼこぼこにされることで。まぁそれでも三島さんはチャラいだけで絶対一線は越えない。だから島田さんも割りとあっさり許してくれるのだろう。


さっ。ゲームしよ。




18時00分


仕事も無事終わったし、多分終わってないであろう伊東さんのところにでも行くか。


「あ、下田さん!」

「……あ、伊東さん。随分余裕そうですね。まさか仕事が定時に終わったんですか?」

「え?もちろん違いますよ!終わらなさすぎて逆に余裕が出来た感じですよ!」

「……ゲームして待ってるんで一秒でも早く終わらせてきて下さい」

「はーい。すみませーん。速攻で終わらせてきます!」



もちろん1時間以上かかった。伊東さん。恥ずかしいけど早く一緒にゲームしたいから頑張って。






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キャラ紹介第三段


三島誠実みしませいじ29歳

身長179㎝

好きな系統は百合もの。

ホラーゲームが大の苦手。


翔真の上司であり生粋の陽キャ。だけどオタク。たまたま見た深夜アニメが引き金。彼女は沙夜の上司である島田恭華。学生時代はサッカー部に所属し高三のときにはミスコンに選ばれるなどかなりのイケメンである。三島と下田が並ぶと一部の女子(伊○沙○など)がとっても騒ぐ。



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