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(1話)

投稿第2弾。

前のお話しより、少しでも上手に書けてるといいな・・・。

 私の住むこの国の名は『アスタリス王国』

 東はエストリア皇国、西はウェストニア王国、南はシュド海、北はノール海に囲まれた緑豊かで農産業がとても盛んな『今は』穏やかな国。

 なぜ『今は』を強調してるかって?それは50年前まで、この豊かな資源を狙う東西の両国と戦が絶えなかったから。この両国より国土も小さい我が国が攻め入られなかったのは、この国の東を護るバーンスタイン公爵家率いる騎士団、通称『東龍』。名の通り魔力はそれほど強くないが、龍を操る騎士団。西を護るのはカルヴィン公爵家率いる騎士団、通称『西鬼』。国の中で魔力が多く、カルヴィン領独自の試験を突破したエリート騎士団。この2つの公爵家が古来より外からの進軍を防いできたからである。

 しかし長年繰り返されてきた戦で民たちが怯え苦しむ姿に心を痛めた前々王たちが友好国協定を結び終わらせた。だから『今は』とても暮らしやすい穏やかな国なのだ。


 そしてこの国の紹介をしている私はヴィオレッタ・カルヴィン。西鬼を率いているカルヴィン公爵家の娘で転生者・・・のはず。

 「私も7歳になったから馬に乗りたい!」とダダをこねる私を10歳年上の妹大好き兄ライゼルが「しょうがないなー」と根負けをし乗せてくれたのだ。今まで見た事もない高さからの景色に興奮しバランスを崩し落馬。令嬢らしからぬ・・・とお小言を食らいそうだが、そこはほれ、生まれた時から西鬼たちに囲まれ育った子供ですから、普通の令嬢よりちょっとだけお転婆でもおまけで見逃して。


 落馬したにも関わらず、大きなケガ、外傷はなかったが何故か2日間意識が戻らなかった。そしてその眠っている間に私は夢を見た。この世界とはかけ離れた世界の・・・。


 夢の中での私は大人だった。社会人として仕事をしていた。しかもその仕事とは普通のOLではなく、SP!私の前世、橘家は代々警察関係で働いていたらしく、前世の私も子供の頃より武術などを習い、自然とその関係へと職を選んだと思われる。その職務中、たまたま近くを通りかかった子供を咄嗟にかばい天に召された。そして輪廻転生であると言えばそうなのか?前世ではありえない魔法がある世界に生まれ変わってしまったらしい。でも、家系が代々警察官と西の守り西鬼って似つかわしい家に、よく転生したものだ。


 意識も戻り気持ちも落ち着いて来ると『馬から落ちるって、今回の私って運痴じゃないよね・・・』と一抹の不安を覚えたが、ここ数年の自分を思い出し『いや、同年代の子たちより良かったはず。』と、一気にこれから先が凄く楽しみになって来た。だって私はこのカルヴィン公爵家の中でも強い魔力の持ち主。今はまだ敵わない西鬼の騎士たちにだって、もう少し大きくなれば勝てそうな気がする。生まれ変わった私もまだ7歳の子供ながら世を護る正義感は強いようだ。


 とは言え私はまだ7歳、出来る事と言うかさせてもらえる事は少ない。今では『私って凄い!』と思っていた武術や剣術なども、前世を思い出した今考えれば、遊び相手程度にしかしてもらえてない。でもそこは私めげません、今はまだ早いと実戦練習的なものがムリなら体力を付けようとトレーニングを始めた。前世の記憶が残っている、情報は頭の中にいっぱいだ!


 それからの私の1日は忙しかった。まだ子供なので茶会へ出席する事が無いから出来たスケジュール。雨降り以外の早朝はウォーキング(日焼け防止のため、許しが出たのがこの時間しかなかった。おかげで早寝早起きの習慣が身に付いたわよ。)。速足で1時間近く歩いた。朝食の後、体幹を鍛えるためのストレッチ&体操。それが終われば好きではないが座学(脳筋って言われないようにこっちも頑張りましたよ)。昼食をはさんで午後からはダンスのレッスンもしくは淑女の為のマナー教室(これが一番キツイ。淑女ってなにーって感じ・・・)。そして時々武術や剣術。

 騎士になるためのトレーニングを辞めれば暇が出来るけど、辞めたくなかった。前世でよく思ったっけ、1日24時間ではなくもう少し時間が欲しいと・・・。


 そんな感じで数年、私も12歳になった。

 ある日、お父様に呼ばれた。


「ヴィー、来週1週間、王都のタウンハウスにお前も行くことになったから用意をするように。」

「王都に私も行くのですか?」

「そうだ。お前宛でアルバート殿下のお茶会の招待状が届いたからな。・・・・・くれなくてもよいものを・・・。」

「分かりました。」


 アルバート殿下とは、このアスタリス王国の第一王子。私より2歳年上だ。

 しかしお父様ったら最後の言葉、何か不敬なこと言ってなかった?

 まあいいか、それよりも!王子様主催のお茶会が茶会デビューって私は大丈夫だろうか・・・。5年間厳しい淑女マナーのレッスンを受けては来たけど。それに茶会って、同年代の女の子いっぱいよね。苦手だ。


 お父様に王都行きを告げられてからの1週間はあっと言う間に過ぎた。茶会用のドレスに普段着用のドレスの準備。「家の中ではここと同じワンピースでいいじゃない!」と反論してみたが「王都ではそう言うわけにはいきません!」とピシャリと切り捨てられた。それでもまあ用意された家用ドレスは高級ワンピース+αって感じだったのでホッとした。1日中ドレスで過ごすなんて私には絶対にムリ!何ならシャツとパンツで動きやすい格好でいたいぐらいなのに。

今月は忙しいので、投稿はしたけど連日更新はムリかもー。

なるべく頑張ります。

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