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始まり2

すいません、進むのめっちゃ遅くなってます(汗)

こいつ遅いやつだなしょうがねぇと思いながら待って頂ければ幸いです!

家に帰ってご飯をさっとすませる

「お母さん明日ご飯いらないからー」

台所にいる母に声を掛ける

「そうなの?どっか行くの?」

「うん、秋ちゃん家のおばさんが蟹いっぱい買ってきたみたいで秋ちゃんが食べに来いって!だから明日行ってくる」

「へぇー良いわね。でも秋斗君に迷惑掛けないようにね!」

「子供じゃないんだし分かってるよ」

「何言ってるのこの間だって…」

「あぁー!分かったから!迷惑掛けないようにする」

母の言葉を遮り会話をぶった斬る

母は本当かしらとぶつぶつ言いながら会話を終了させ、

他に何か余計な事を言われないうちにそそくさと部屋に向かった。


部屋に入るなりベッドに横になる

「明日のカニ楽しみだな」

ニヨニヨしながら呟く

そうだ駅前のいちご大福買っていこう!

甘いものがあまり好きではない秋斗が唯一甘いもので好きだと言ってるのがいちご大福なのである

そんな事を思っているとスマホが鳴った

秋斗からだ

明日鍋の材料買いに行くの手伝えという内容だった

「了解っと」

スタンプを押してお昼過ぎに待ち合わせをした

待ち合わせといっても秋斗が迎えに来てくれるのでお家で待機するだけである

「秋ちゃんってほんと面倒見が良いよねぇ〜」

ほへぇーと感心しながらスマホを眺めていた

すると一言送られてくる

「迎えに来ると思って寝坊すんなよ」

ぐぅっ!

「しないよ!ちゃんと起きてるから大丈夫だよ任せろ!」と力強いスタンプを送っておく

感心した直後にこれだ

失礼しちゃう

むふぅーと息を吐いて布団を被る

もう少し起きてたかったけど寝坊したら秋ちゃんに何言われる事やら…寝よう

よう子はそのまま目を閉じる

思ってたよりも疲れていたのかすぐに睡魔に襲われた


……

………

あ、あの夢だ


彼が私を見て私は微笑み返す

座ってる私に彼が手を差し出してくれる。

とても幸せだなと思いながら彼の手を取り立ち上がる

一歩踏み出して歩き出そうとする


いつもならここで目が覚めるのだが今回は違った


歩き出せたのだ!

彼と2人でゆっくりと一緒に並んで歩く

(すごい!歩いてる!!)

彼の顔を満面の笑みで見つめながら歩く

(顔がボヤけて見えないのが悔しいな…もっとハッキリ見えてもいいのに)

彼も微笑み返してくれる

(顔はハッキリ見えないけどなんだろ…めっちゃ良い!)

よう子はウフフと夢の中で声にならない声で笑っている

しばらく歩いていると彼が誰かに呼ばれた

振り返って返事をした後にこちらを見て口を開いたその時よう子は目を覚ました


おいマジかよ…

なんで目覚めてんのわたしぃぃ!!

せっかく続きが見られたのにぃ!と頭を抱えのたうち回る

初めて続きが見れた

30年生きてきて初めて先に進んだのだ

何度続きが見たいと目覚めてすぐ寝たら続きが見れるんじゃないかと試した事があったが見れなかった

それなのに今日初めて進んだんだ

「そりゃ興奮するでしょ」

独り言を呟く

もしかしたら今日こそすぐ寝たらこの続きが見れるかもしれない…

無謀な挑戦かもしれないがやってみる価値があるのかもしれない………

「やるか…」

そして本当に無謀な挑戦をやらかしたのである


遠くから電話の音がする

ん…うぅん…電話鳴ってる…?

手探りで音のする方に手を伸ばし画面を見る


南秋斗


秋ちゃんからだ

「はい、もしもし…」

「もしもし、よう子ちゃんと起きてるか?もうすぐお前の家に着くぞ」

「……もう着くの?!分かった!頑張る!!」

「お前…寝てたな」

盛大な溜息が聞こえてくる

「いやっ!寝てない!!大丈夫!」

「嘘ついてもすぐバレてるから…はぁ…」

「もうちょっとで準備出来るから着いたらうち上がってちょっと待ってて!お母さんに言っとくから!」

強引に電話を切り死ぬ気で準備する


10分程するとチャイムが鳴る

下の方から母と秋斗の声が聞こえる


うおぉ!!マジでやらかした!

やっぱり続きは見れなかったのだ

知ってた…私知ってたのになんで寝たんだ…!

だって進んだんだもん!もしかしたらイケるかなと思ったんだもん!と自分自身で問答しながら手を動かしていく

ものすごく適当に用意を済まして下に降りる

「秋ちゃんお待たせ!」

お母さんと秋ちゃんがお茶を飲みながら話してる

「秋斗君いつもごめんね。迷惑ばっかかけて」

「大丈夫だよおばさん、もう慣れたから」

アハハと笑いながら秋斗が言う

「ホント秋斗君がいなかったらこの子ニートになって路頭に迷ってたんじゃないかと思って」

「俺もそう思う」

「そうよねぇ」

と笑いながら和気あいあいとしていた

「待たせてごめん!秋ちゃん行こう!」

これ以上2人で話させるとヤバイと判断し秋ちゃんを急かす

それじゃぁと秋斗が挨拶して席を立つ

「よう子これ以上秋斗君に迷惑かけちゃダメよ」

「分かってるよ!行ってきます!」

秋ちゃんの背中を押しやりながらリビングのドアを閉めた

「もうちょっとゆっくり用意してても良かったのに」

秋ちゃんが言う

「ほほほ、お気遣いありがとう。でも殆ど用意出来てたからね」

秋ちゃんがニヤニヤしながらこっちを見る

「ほ、ほら!早く行こう」

ハイハイと言いながら玄関を出て行く


外に出ると清々しい青空が広がっていた

「めっちゃいい天気!」

「だな」

と言い合いながら駅の方へと歩き出す

「よう子、昼飯はどうする?」

秋ちゃんが聞いてくる

「んー蟹いっぱい食べたいから軽いものでいいかなぁっては思ってる」

「そうだな、じゃ適当なとこ入ってから買い物しようか」

と会話してるうちに駅前に着く

ふらっと駅前のカフェに入り注文し受け取って席に座る

「昨日秋ちゃんが誘ってくれてなかったら頑張れなかったよ、ありがとう」

「それは誘って良かったよ」

秋ちゃんが微笑む

「早く蟹食べたいねぇ」

うへへと笑う

「その前にこのご飯食ってからな」

呆れながら笑う

「そうだね!じゃぁサッと食べて買い物してお家帰ろう!そうしよう」

「ほんとよう子は変わんないね」

軽く溜息を吐きつつ食べ始める

「だってこの後に美味しいものが待ってたらそこに全力を注ぐでしょ?カニだよカニ!この時期にしか食べられないもんね!!」

もぐもぐしながら力説する

「そうだな、美味しいな」

秋斗が適当な返事をする

「そう!美味しい!」

適当な返事でも気にしないよう子

それだけカニというご褒美が待ってるのだ


軽い食事を終え買い出しに向かう

「ねぇ秋ちゃんこれ買ったら駅前のいちご大福買ってって良い?」

「お、良いね。久しぶり食べたいかも」

秋ちゃんが嬉しそうな顔をした

「じゃ買って帰ろうね」

うんうんとよう子は頷く


そんな会話をしていると少し離れた場所から声が掛かる

「南先生じゃん!彼女とデート?」

声の掛かる方に顔を向けると数人の子供達が見える

わいわいと騒ぎながらこちらに来る

「先生もやるねぇ」

「先生彼女いたんだね」

「これは女子たち泣くんじゃね?」

等と口々にいいながら秋ちゃんに絡んでる

「お前ら適当な事言うんじゃねぇよ、その前に挨拶だろ」

こんにちはーと子供達が言ってくる

「こんにちは」笑顔で返しておく

学生達に絡まれてる秋ちゃんは本当に先生なんだ…と謎の納得感が生まれる

ほほーぅと眺めてると見た事がある子がいた

…あ、サラサラ髪の豆柴君だ

その子と目が合う

ハッとした顔をしてから軽い会釈をされた

どうやら覚えられていたらしい

そりゃぁこんな連続で会ってたら覚えてるよね私だって覚えてるんだから

「もうお前らこんなとこでサボってないで帰って勉強してろ、ほらあっちいけ」

手でしっしと払いのけると

南先生冷たい!もっと生徒を大事にしろとブーブー言いながら子供達が解散していく

「気をつけて帰るんだぞ」

はーいと手を振りながら別れた


「秋ちゃんって本当にリアル先生なんだね」

「どう言う意味だよ」

「いや、先生の秋ちゃん見た事なかったから生徒がいたらこんな感じなんだなと思ってさ」

ははっそうか?と秋ちゃんが笑った

「さぁ、さっさと買い物終わらせて帰ろうか」

「そうだね!カニが待ってるもんね!」

そう言って買い出しに向かった


ようやく少し進みましたね!

よう子さんダメな大人です笑

秋ちゃんの口調が少し変わってしまった感がありますが温かい目で見ておいて下さい…


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